勇者の再放送

ダ・ガーンって面白いなあ(感動)

最近ダ・ガーンAT-X放送見てます。面白い…!感動しております。

えっとこれ、以前見たときは「落し物はダイレクター」から見たのです。というわけで、セイバーズもランダーズも全部揃っており、レッドロンもブッチョもいなくなっていたのです。で、今回初回から(2回目だけ録画忘れてしまったのですが)見たんですが、全部つながると面白さ倍増です。前もちゃんと面白いと思ったけど、全部つなげて見るともっと面白いです。

これ悪役入れ替わりパターンなんですが、レッドロン→ブッチョ→ピンキー→ビオレッツェの登場の仕方がすごく上手いなあ。レッドロンはピンで面白おかしい悪い人でしたが(笑)、ブッチョはピンキーに使われ、ピンキーはビオレッツェに牽制される。それも、ピンキーって最初から出てきたわけじゃないのね。(ほぼ見え見えだったけど)ブッチョの上司の存在はずっと隠されていた。ブッチョ退場と同時にピンキーが表に姿を見せ、同時にビオレッツェが現れる。ビオレッツェはピンキーよりも立場が上。というように、ブッチョとピンキー、ピンキーとビオレッツェは相似形になっているのですな。
そして、サーカスの敵は最初団長だけだと思われていた。「騙してたなんてひでえ奴だ!」だったんだけど、実はピンキーもブッチョの仲間。しかもピンキーだけじゃなく、星史たちの同級生山本ピンクも宇宙人だった。星史たちは二度騙されて、二度目のほうが相手とのかかわりが深いだけにショックが大きい。

そしてここに登場する謎のロボット、セブンチェンジャー。いま見ると中にヤンチャーがいるって知ってますが、それだけに「ずっと一人ぼっちだったのかヤンチャー」と突っ込んでしまう(笑)うーん、シンプルに見えて、凝った作りになっております。

そしてダ・ガーンに登場する悪役はどれを取っても「ただ単純に成敗されるだけの悪役」ではないですな。レッドロン様は愛嬌の塊のような人だったし(笑)、ブッチョは蛍に同情され、ピンキーは老い、ビオレッツェも結局は巨大な力の前には無力だった。

つい最近までアニマックスでマイトガインやってましたが、マイトガインは派手なテンションで一話一話が面白いってカンジなんだけど(続いてるジョーの話とかは面白いんだが)、ダ・ガーンはつなげてひとつの物語で面白い、というそれぞれ別の持ち味なんですな。(そもそも作ってる監督さんも違うわけだけど)

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「決戦!轟龍対グレート」感想


アニマックスでDVDレコーダーに録画しながら(持ってるじゃん!でも画質がちばTVよりよかったのでRAMに焼いてしまえというわけで)「決戦!轟龍対グレート」を部分消去しながら見ました。

マイトガインで成長してるのって舞人じゃなくてジョーなんじゃ…?と、やっぱり思いました。前から延々見ていると、ジョーって隕石退治話(Gマイトガインお目見え)の話から微妙に変化してるんですな。前に見たときはそこから見たから知らなかったっす…
というか、ジョーがほぼ初めて相手の話を聞いたのが舞人相手だったわけですが。

さて、宍戸博士の死の真相をめぐり動き出す物語。ジョーは時計に仕込まれたデータをウォルフガングに見てもらう。それは、ジョーの父親、宍戸博士が設計したとおぼしきTR社開発のOSデータだった。ウォルフガングは宍戸博士と面識があり、消息を絶った彼の行方を気にしていたという。ジョーは、「父は死んだ、いや、なにものかに利用された挙句、殺された」とウォルフガングに応える。驚愕するウォルフガング。あの宍戸博士の息子が、目の前にいるこの男だと?
ウォルフガングはTR社の情報を調べ、ジョーに教える。お前なんかに同情したわけではない、宍戸博士を利用して殺して平然としているやつが許せんのだ、と。

ジョーの父親と舞人の父親を殺したのは、TR社のエグゼブ。ウォルフガングを脅して仲間に引き入れ、そしてジョーと舞人を戦わせる男―父を殺した男に利用されていた事実を知り、ジョーは驚愕する。うーん、すごい因縁話です。「優秀な科学者云々」っていうウォルフガングの台詞も、青戸の工場に潜入した話があるもんでなるほどと思っちゃうし。

ジョーとウォルフガングっていうのも最初はあんなだったのに(そりゃ飛龍持ち逃げするしなジョーってば…)なんか月日は人の態度を軟化させるのか、このあたりのジョーとウォルフガングの会話は普通に話してて面白いですな。ジョーも父の形見のチップを見つけたときウォルフガングのところに持ってくしかなかったんだろうし、ウォルフガングも「お前なんかに同情したわけではないぞ!」だしね(笑)その前の「もっとマシなメカを作れ」「負け犬でも勝てるメカを作ってやる!」っていう言い合いも見てると微笑ましいんですけど。

しかしジョーVS舞人のマジバトルを見てると、ジョーってほんとに強いですなあ。強くてかっこいい。ロボットの体さばきがうまいっていうか、思っても見ないところでものすごく早い動きをするから相手はついてけないって感じで。

さて、Gマイトガインを海に沈めた轟龍に、ウォルフガングからの通信。ジョーは真実を知る。この俺としたことがエグゼブに踊らされていた…!驚愕するジョー。
しかしそこにGマイトガイン登場、沈められる前より高いテンションでジョーに挑む。舞人はジョーの葛藤など知るよしもありません。
コレを見て、「飛び立て!Gマイトガイン」の回を思い出しました。あのときはジョーが舞人の事情を知らずにつっかかっていきました。今回は舞人がジョーの事情を知らずにジョーに挑む。
だからー、人の話を聞かないとめぐりめぐって同じような目に遭ってしまうんですよー!(笑)

それにしてもジョーはこのあたりになると人の話を聞いていますな。サリーちゃんのお話もちゃんと耳に残ってるしな。その前に舞人に説教かまされた奴も残ってたからこそ、(話数の問題はさておき)しばらくマイトガインとやりあおうと思わなかったんだろーし。ウォルフガングにも感謝してしまっています。
人の話を聞かない孤高のヒーロー・エースのジョー、そろそろ心境の変化。

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マイトガインって弱い?


マイトガインって結構負けますな。びっくり。
…と、見ていると思います。ミフネ配下の剣豪ロボ相手に1回負けてリターンマッチ。ビトン話でも納豆ネタで1回負け。ショタ少年が登場した「よみがえる戦国武将」でも、ルンナ登場の「胡蝶の夢」でも、大ピンチで負けちゃうんじゃあってところで自爆のつもりで突っ込む思わぬ味方の登場で辛勝。(ルンナはその回のラストでも登場したあたり、死んでないけど)
舞人VSジョーでジョーが勝ってるのは設定上当然だと思うんですけどね。だってジョーは正規軍でエースパイロットだったわけだし、ジョーが負けてもそんな虚しい話はないわけで。だから舞人がジョーに押されるのは仕方ないにしても、舞人つかマイトガインって、実は結構負け気味なのね。最後に勝つからいいんでしょうが。

同じ土俵で話をするということで高松勇者三部作内で比較すると、ジェイデッカーは、そもそもそんなものすごい敵が常時出てくる話ではない。チーフテンは強かったですが、クライマックス級の戦いで一度敗北を喫するのは仕方ない話ですから。ジェイデッカーは警察のロボットという舞台設定上、出てくるのは犯罪者らしい犯罪者。ので、そもそもあんまり強い弱いを争う話ではなかったように思います。そもそも正義と悪ですらなく、心の話だったし。

そういえば「正義と悪」で一番印象に残る台詞は(正確じゃないんですが)「君は人間の心を正義と悪に分けられるのかね?(だからロボットでだって出来ない)」ってやつです。レジーナが言われたやつ。味方側が言うんじゃないだけに、実は一番正鵠を射手いるのではないかと思いました。

で、次のゴルドラン。これは敵方が複数に分散される(マイトガイン)のでも敵が一話完結単発キャラ(たまに連続性を持つ。これがジェイデッカー)なのでもなく、敵は前半と後半ではっきり一人ずつ単独の親玉がいる。ワルターとシリアス。ゴルドランのパワーバランスは実は分かりやすい話で、ゴルドラン側が合体したら圧勝。なので特にシリアスなどは、いかに合体させずその前に倒してしまうか、という点に腐心していたよーに思います。

敵が複数名いるか、毎回違う敵が出てくるか、シリーズ通してライバルキャラがいるか、高松監督は使えるパターンを3種類使ったわけですけど、マイトガインってこの中では(作中では)弱いほうなのか?と思います。だって舞人はジョーにだけ負けてるわけではなくて、意外といろんなところで苦戦してますんで。で、マイトガイン単独だと苦戦する、他のメンバーのサポートがあれば大丈夫さ!って話でもないんですよね。
ボンバーズとダイバーズが役立たずってんじゃなくて(なんて言い方をするかね)、たとえば「胡蝶の夢」ではボンバーズもダイバーズも関係ないところでマイトガインが苦戦して、マイトガインの実力とは関係ないところでルンナが味方してくれる。ジョーが乗ってるロボットは飛龍も轟龍も強力だから、実力が拮抗してるのがマイトガインであったりグレートマイトガインであったりするわけで、よってボンバーズもダイバーズもかなわない…のは納得できるのですが。(轟龍とはボンバーズ・ダイバーズもやりあってない?でも飛龍に勝てないのに轟龍に勝てるわけないわな)

なんでだろう?と思うと、「マイトガインは舞人の話」だからなんでしょうな。言ってしまうと。舞人が苦戦することと、舞人が勝つことを目的にしたお話だから、舞人が負けて、なおかつその相手に舞人が勝たなくちゃいけない。強力にそのような構成になっているなあ…と、マイトガインとその後の高松勇者シリーズを比べて思いました。

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AT-Xでダ・ガーンを見る


ダ・ガーン1話から見ています。勇者を集めておりますが、以前AT-Xで見たときは途中からだったんで、やっぱり最初から見てよかったです。だってセイバーズ途中から空気じゃないですか!最初から見ないとわかんないよ!

…すいません、とりたててピックアップされたところを見たことがなかったもので、そうかこの人たちを最初に集めたんだよねえ、と思ってしまった次第です。(そんなこと言ったらランダーズもいままさに集めているところを見てるんですけど)

というか途中から見たのでレッドロン様が昔あんな人だったのも知らなかったんですけど。面白いお人だ…ヘンな美的感覚をお持ちなあたり。そういえば勇者の石探しってノリとしてはゴルドランはダ・ガーンと同じ系統なんですね。でも次回予告を見るとレッドロン様出撃される模様。あんな楽しい人なのにいなくなってしまうのでしょうか(復活するのは見たけど違う人になっていたよ)寂しいです。

ゴルドランと言えば今日放映の「王様のブランチ」で萌え系書籍について特集されていたのですが(「もえたん」とか)、BGMがゴルドランでした。CM後はBGMも変わったのですが、CM前はゴルドランのBGM連続使用。確かに萌えるかもなあ、とかうっかり考えてしまいましたよ!(え、違う?)

マイトガインなんかは基本的にどこを切ってもどこから見ても、な面白さだと思うのですが、ダ・ガーンは続けてみるとじわじわ効いてくる様な面白さなのですね。どちらも別の方向性で面白いものだと思います。

星史がイギリスに逃避しにいっちゃう話の録画分を今日見ましたが(これでとりあえず8人勇者が揃いました)星史の言ってることがいかにも子供なのですよね。そんなねー、秘密の隊長さんをやってて疲れて居眠りしてたら怒られるし、宿題はいっぱいあるし、誰もオレの苦労なんかわからないんだ!って愚痴る星史くん。そんなこと言っても、実はたかが宿題だったりするし、授業中に居眠りしてれば怒られて当然なわけで、「どんなにつらくても愚痴を言わない」とかそんな深刻なハナシではないと思うのですよ(笑)

で、このあとちゃんと隊長をやるぜ!って言っても、やっぱり星史は子供なわけです。そんな本質的に変わってるわけでも、超真面目に事態を受け止めているわけでもない。むしろ、深刻になってないからこそ、地球を守る隊長だぜ!って言ってられるわけで。

でもダ・ガーンというアニメは、一年間の放映を通じて、そんなふうに普通の子供だった星史が成長するお話なのだと思います。先に見ちゃったけど、クライマックスになり、お父さんを助けられなくて、もう隊長なんか出来ないと逃げる星史。だけど彼はもう一度立ち向かう。今度こそ本気で、守りたいと思うものを守ろうとして。

それは少年の成長というドラマとしては本当にクラシカルな基調なんですけど、星史を「そのへんの普通の少年」をして描いてきたからこそ成り立つものなのだなあ、と改めて思いました。うーん、ほんとに堅実な作品だし、「子供」という存在に向き合って作られている作品なのですね。

後半で一番インパクト強いのって山本ピンクの正体が発覚してひかるがショックを受ける場面なんですけど、そーゆーふーに、日常生活をちゃんとこまごまと描写してきたからこそ、非常事態になった時にものすごくショックを受ける、という感情の機微が無理なく描かれている。ダ・ガーンという作品の持ち味はそういうところにあるのだなあと思いました。

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ダ・ガーン初回で感動してみる~それからダグオンの設定について

ダ・ガーンがAT-Xで再放映となりましたので録画。初回を見ました。
前にやった時は20話前後からしか見てないのでこれでやっと全部見られますです。
というわけで、初回。勇者シリーズの初回というのは、主人公がロボットに出会って…から始まるわけで、展開としては一種定番なんですけど、ダ・ガーンの初回って人物紹介がものすごく巧みなんですね。なんの説明台詞らしい台詞もないのに、主人公・星史の家族構成とか性格とかそういうのが全部画面を見てドラマを見ているだけで分かる。
共働きで一人でご飯を作っていて、テレビをつけるとお母さんはニュースキャスター。お父さんは防衛軍の大佐。隣にはひかるちゃんが住んでいて世話焼きしっかり系統。
さらに学校に行くと、ニュースを見ている級友たちが「なんで(高杉母なのに苗字が)坂本なんだ?」「結婚前の姓を使ってる」って、説明っぽいのはこれだけど、こんなの説明ネームじゃありませんよ!台詞の中で無理なく設定を説明している!素晴らしいなあこの脚本…初回脚本、設定紹介、なんて無理がなくてテクニカルな。
一方でダグオンを見る。

というわけで、AT-X放映中のダグオンも見ました。ダグオンは本放映時に見ていて途中からビデオ録画もしていたので今回は録画してないんですが。途中から、なんですが、初回を見たのですよ。すごくどうでもいい設定と脚本で、しばらく見なくなりました(爆)確かライアンが出てきてまじめに録画を始めたよーな覚えがあります。
今日再放送やってた中に「復活の白い翼」がありまして、ファイヤージャンボ復活の話。作画監督が柳沢テツヤ氏で、この人途中からあからさまに自分の絵に持っていきますよね(笑)いや、悪太ファンの私としては、柳沢氏にありがとうと言いこそすれ嫌がるいわれなどどこにもないのですが。
作画はもー柳沢絵バリバリなわけですが、話はいったいなんなんだよ!久々に登場したブレイブ星人とやらが「自分たちの星は自分たちで守るモンだ」とか言って、ファイヤージャンボの修理だけして帰っていきやがりましたよ!

いやあ、すんげーどーでもいい設定ですね。まるで殴り書きしたような適当なオハナシです。この話じたいは5人の勇者高校生(その後仲間が加入)を戦隊モノっぽく演出+勇者シリーズらしくロボットアクション、という設定から生まれているわけですが、物語を演出するにあたっての枝葉末節の設定はとんでもなくどうでもいいです。

少年が勇者(ロボット)に出会うとき、偶然か必然であるか、両方考えられますが、たまたまなんのへんてつもない子供がある日突然ロボットと友達に!ってゆーのは勿論意義があります。それは、どこの子でもいい=テレビを見ている子供が感情移入できる、とゆーことです。で、最初は偶然だったかもしれないけど、普通の子が、ロボットとの交流と、敵との戦いを通じて成長する。最初は誰でもよかったのかもしれないけど、最後には、その子は己に強引に付与された使命を果たせるくらいに成長する。

さてダグオンは偶然系です。
突然現れてそのへんの高校生を現地採用する宇宙警察機構。宇宙警察機構は、いきなり現地で高校生を採用しておいて、その後長らく放置。途中ちょこちょこ出てくるも、いきなり「お前らの星はお前らで守ることに意義があるんだよ」とか理由付けて、全面的に協力したりはしない。なんていい加減な。こんな組織があるかーい!!

…そう、ダグオンの設定のいい加減さは、「ちゃんとした名前がついた組織があるのに、全部現地採用の高校生に丸投げする」ところにあるわけです。

いやいや、でもこれは高校生勇者が活躍する話なんだから、宇宙警察機構は出てきちゃ困るわけですよ。というわけで、出てこない理由をいちおう考えてみる。これは設定上の手続きです。その手続きが「お前らの星はお前らで守ってこそ価値がある」
って…
そんな適当な理由ならいらねーよ、と思いました(笑)なんのために警察なんだー!お前ら職務放棄じゃねーですか!どうせ出てこないならもっと、もっともらしい理由をつけろよ!宇宙警察カイザーズだって宇宙警備隊だって現地来たじゃないすか!なんなんだ宇宙警察機構。

いや、ダ・ガーンにもダグオンにもそれぞれいいところはあると思うのですが、それにしてもダグオンの設定の心底からのどーでもよさっていったい…と改めて思ってしまいました。
そういえばダグオンの仲間内でのパワーバランスってものすごいですな。エン一人勝ち。「復活の白い翼」で、ファイヤーエンを始末すればあとはどうとでもなる、といわれてましたが、まったくそのとおりです。
まあそれをいったらマイトガインも舞人が乗ってるヤツだけ強いんですけどね。ボンバーとダイバーズの扱いは時折泣けてきます。

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舞人の正義とジョーの変化


「愛の翼に勇気を込めて、まわせ正義の大車輪!勇者特急マイトカイザー!ご期待通りにただ今到着!」

という舞人の名乗り文句マイトカイザーバージョン、ジョーが聞いてたのは「マイトカイザー」という固体識別に必要な名前だけだったようです。ま、後はなんでもいいわな(笑)
というわけでちばテレビの再放送で見た時はこのあたりから見たのですが(「勇者特急調査指令」からだけど)その時はジョーさんについて、

1.ハンドルでロボットを運転するオモシロい人
2.地球の危機を目の前にして舞人にガチンコ勝負を挑む場を読めない困った人

という認識でした。ハンドル操作は考えてみたらウォルフガングの趣味ですか?地球の危機を目の前にしても勝負したがるのはいつ見ても困った人ですが、前から見てるとジョーはそんな人かもしんない。結構ジャマされてますからね、舞人との勝負。あそこで「なんだと!わかった」と引くのも間抜けかもしれない。ほら、舞人の発言をあまりマジに受け取ってなかったのかもしれないし。とか思いながらもういっぺんGマイトガイン初登場の回を見ましたが、やはりジョーの行動には眩暈がしました(苦笑)
いや、こっちは隕石が~とか知ってるから「なにこの人」なんだけど、ジョーにしてみれば、舞人が逃げたようにしか見えないから、舞人を見つけて再度バトルをっていうのは分かるんですけど。そのために舞人もちゃんと、事情をかいつまんで分かりやすく説明しておりますしね。
でも、舞人がちゃんと事情を話した後の対応はやっぱ眩暈がするなあ。ま、ほんとに、隕石言われても知らねーよだったんでしょうけど。しかしやはり。なんていうかジョーってば…そういえばジョーが人の話を聞いたのはこれがはじめてじゃないのか?(爆)


ところで正義が勝つか強いものが勝つのか、そりゃ強いものが勝つわけです(ミもフタもない)
飛龍から轟龍への性能アップ、マイトガインからマイトカイザー、そしてグレートマイトガインへのパワーアップ。性能的には青戸工場VSウォルフガング博士、パイロットの腕としてはジョーVS舞人。ジョーは正規軍で「エース」の称号を貰えるような凄腕なのでこりゃジョーの方が上。っていうかこの条件でジョーが舞人に負けたら可哀想すぎるよなあ。正規軍出身者VS社長業との掛け持ちパイロット、ですから。そりゃジョーの腕が上で当然なところだと思います。しかし、パイロットの熟練した技術によってライバルに勝つってゆーのはどっちかっていうと主人公のすることじゃないのか?(笑)

ジョーは舞人が正義正義言うのがキライなんだと思うのですが、舞人だって真剣ですよね。ただ本質的に派手好きでナチュラルに自己顕示欲が強いので(でなきゃあんな名乗り文句がいっぱいあるもんかい)、派手好きの金持ちが正義の味方ごっこをしているように見えるかもしれない。
というか、実際そのとおりかもしれない…っていうかまさにそのとおり?

舞人は「金も懸けるが命も懸ける」人なので、実際に何度も怪我してもめげない。だけどあの熱血バトル性格でも普段はナチュラルに金持ち感覚でぶっ飛びすぎていたりして、そーゆー落差があるところが面白いなあと思います。華麗なる社長生活にはそんなリアリティがあるわけでは当然ないですが(アニメだし)でも華麗なる社長生活部分に舞人のキャラがちょこちょこ見えるので、やっぱこれも「日常を描く」勇者シリーズなんだなーと思いました。あんな日常は通常の日常生活とはかけ離れているにもほどがありますが、そこはそれ、最近テレビで放映されている「富豪刑事」とノリは一緒で。じぶん家経営のフランスのボルドーワインを安物と言い切る「富豪刑事」ヒロイン美和子さん。でも「カッ飛んだ金持ちのぶっ飛び金持ち感覚」のディテールをボルドーワインとか使って示されるとネタとして面白いのです(というわけで「富豪刑事」好きです)

舞人は特に正義について葛藤しないですよね。(少なくとも本質的な懐疑はない)マイトガインという作品を通じて変わったのは、舞人よりジョーであるような気がします。最初はクールなライバル。かと思いきや、彼は舞人が正義を信条とすることを嫌い、舞人につっかかった。けれどそのうち判明したジョーの過去。実は、お父さんを殺されたという。ああ、それじゃ正義もなにもないよね。さて、ジョーのお父さんと舞人のお父さんを殺したのは同じ相手。というわけでジョーは、舞人に対してつっかかることをやめる。もっと大事な問題が出てきたから。ラスボスの登場にあたっては彼なりのポジションで、主人公の引き立て役って感じでもなく(エグゼブ倒したのジョーだし)ラストシーンの結婚式では陰で舞人の結婚を祝福(しない人は結婚式を見に来ません)
主役の精神的立ち位置に変化がない場合、一方で激変するキャラがいるのかも。と思いました。まー誰も彼も成長したり変化しないんじゃ1年もやるアニメなのにつまんないですしね。

あ、なんか全然まとまってない。えーと。
正義正義言われるとうるさいなあとか萎えるなあとか実は私は思う性質なんですが(ひねくれ者)、舞人を見ているとそーとは思いません。舞人は心根は心底正義の味方だけど、正義の味方ごっこをやりたいんじゃないかな、と思わせるものがある。派手な名乗り文句の数々とか、そもそも登場するたびに名乗りを上げてみたり、全般的にハッタリを効かせた演出方法は、「正義の味方」を演じる人間の態度なわけです。正義の味方ごっこは子供がすることになるか、あるいは偽善的になりそうな危うさもありますが、舞人は思い切りマジ。自分が正義の味方であることについて、心に一点の曇りもない。ごっこなんだけど思いっきり真剣に正義の味方ごっこをやっている。怪我してもビビらないし何度でも立ち上がる。何度痛い目見ても怪我してもめげない点で、舞人は己の真剣さを証明しているわけだと思います。

いっぽう、舞人の「正義の味方ごっこ」は、明らかに金持ちの道楽なわけです。だって、金も懸けるが命も懸ける、なんですから。大富豪がありえないほどの私財を投じて正義の味方ごっこ、しかもパイロットはじぶん。しかも構造的にじぶんしか活躍しないようになってるし(自分以外は人間のパイロットがいないし、自分が乗ってるロボットが圧倒的に強い)金持ちの道楽で本人超大真面目に正義の味方ごっこをやってる。
この設定結構面白いなあと思いました。どちらが抜けても(※金持ちの道楽でなかったら遊び心がないし、金持ちの道楽なだけでマジじゃなかったらどうしようもないわけで)個人的にはつまらないものになったと思うんですが、どっちも兼ね備えているので、そのへんが面白いと思いました。

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最終回感想

さて、マイトガイン最終回感想っす。

マイトガイン最終回と言えば、「実は舞人たちは二次元人。ラスボスのブラックノワールは、三次元世界で舞人たちをゲームキャラとして扱う「プレーヤー」。実はこの世界はゲームだったんだよ!
…と見せかけて、ブラックノワールもゲームキャラの一人でした。最強のラスボスという名の。

とゆう話なわけです。このオチを先に知っていたもので、ブラックノワールが真相を話し始めるところでは「出た出たー!」とか喜んでしまいました。本放送で全く知らずにいていたらどんな驚愕だったことか、ふざけんなー!とか思ったかもしれない(笑)でも知っていて見ると、「別にこれ『実は三次元人』じゃなくて『実は異次元人』だけだったら通るかも」と思ってしまいました。私たちは地球の歴史を操って遊んでいたのだ、という感じで。そーゆー話にしないで「実はこれアニメでしたー!」ってやっちゃうあたりが高松監督なのかもしれませんが。だって最終回のグレートマイトガイン「まるで手の中のオモチャのようだ」みたいに言われてて、そうだよねオモチャ売ってるもんねえと含ませる台詞。そもそも青戸に工場があるって設定ですけど、青戸ってタカラの本社があるしなあ。作中で「4週間後にマイトカイザー完成」って工場長が語ったら、放映リスト見るとほんとにその4週間後にマイトカイザー出てきたりとか、マイトガインっていうのは最初から判ってて設定で遊んでるアニメなんですね。だってアニメの中でマイトガインのおもちゃ売ってるし。

この最終回はよくも悪くも、放映当時のリアルタイムで知りたかったなーとちょっと思いました。再放送で見ても「知らないで見たかった」に出来るのかもしれませんが、結構有名な話のよーな気がするんで(そうなのか?どうなんだろ)

さて最終回ストーリーについて。
流れとしてはこれしかない!って王道でしたが、受けたのはサリーちゃんがイノセントウエーブ増幅器をつけてる場面。その姿で、大列車フォートレスの上で立ち尽くすサリーちゃん。無理です!絶対無理!(笑)なんで吹っ飛ばされんのですか!

エンディングは文句無しのハッピーエンド。前半大活躍、エグゼブを破ったジョーはちゃんと生きてました。傷ひとつ増やしながら、舞人とサリーの結婚式を木の陰から見守るあたりジョーらしい。列席者は今までのキャスティング。破壊された勇者特急隊は修理され、ブラックガインも仲間入り。ミフネは脱走、ビトンは優雅に街中を歩き、ホイ・コウ・ロウはラーメン屋稼業。ウォルフガングは傷つきながらも部下の元へ戻る。
生きてた!と思ったのはウォルフガング。死なないよね?でもどう見ても死んでそうだったけど、ちゃんと生きてました。ジョーを助けて散るのもかっちょいいかもしれませんがやっぱ皆幸せ!なんだから生きててよかったっす。というか総勢ハッピーエンドで一人だけ死んでるとやはり可哀想です…
お亡くなりになったのはエグゼブとパープルすか?洗脳されて殺されてお終いっていうのも気の毒な気がしますが、今になって「私は今までなにをしていたんだ?」と言われてもかなり展開が強引なので、悪は退治されましたオチなのでしょーか。

そして、本当にラストだけ絵が石田さんバージョンでした。なんて統一性のない…(笑)でも石田さん、次のジェイデッカーも登板ですよね?最後だけ手を入れてくださったわけですよね。想像するだにスケジュールが大変そうです。


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マイトガイン、最終回1回前

マイトガインちばテレビ再放送版は最終回の1回前、盛り上がって参りました!
というわけで今回もジョーの話を(ホントに好きだな我ながら)

エースのジョーは、キャプテン翼の日向くんと似ていると思います。ただし、家族と友達のいない日向くんです。それは端的に自己中なんじゃ?と突っ込まれそうですが、だってそうなんだもん。地球の危機より舞人を倒すほうが大事なんだもん(思い直しはしたけれどね)

家族と友達のいない日向くん、と言いましたが、ホントにジョーは家族がおりません。お母さんはわからないけどお父さんの宍戸博士を殺されている。多分ジョーが軍に入ったのには、親の仇を倒すための修行といいますか、オフィシャルな立場としてロボットを操縦できる場所が軍だったからだと思うのですが(本質的にバトル好きな性格なんだろうけど)家族がいないから「実は家族に対してこんな愛情の見せ方を」という設定がありません。そして人の話を聞かないからなのか(命令も聞かないけど素直に人の話を聞こうっていう姿勢はあまりなさげ)、生来孤独を好むのか、ああゆう難しい性格に付き合ってくれる人がいなかったのか、ジョーには友達がいません。(舞人の場合はああゆうカッ飛んだ金持ちに付き合える人材が浜田君ぐらいだとゆうことですか?)

というか、例の「地球の危機か舞人との対決か」という話を見ると、ジョーという人は、素直に人の話を聞こうという姿勢がいまいちなさげですな…

だんだん言ってて不毛になってきましたが(汗)しかしジョーは本編で性格が変わってくる。とんがってた部分だけではなくなっていき、作中の人間関係を通じて、なにか今までとは違うものを獲得していく。

友達という点では舞人です。
本人はライバル言うてますがそれもまたお友達の一環。(サリーちゃんに会う毎に「あなたは本当はいい人なんでしょう?」と言われつづけたのもあると思うのですが)
そしてもうひとつ、ジョーの人間関係といえばウォルフガング博士が外せない。つか、そうなってしまいました>終盤

そういえばウォルフガング博士、46話でエグゼブに撃たれてましたが、死なないよね?(笑)ウォルフガングだけ死ぬってたぶんないよね?

というわけで知らないうちに仲良くなってるジョーとウォルフガング。最初から見てみると、結構殺伐としてるのにね。ジョーはウォルフガングの話聞いちゃいないし(ロボットの名前も勝手に付けるしな)、指図も受けるつもりはない。だけど一方でウォルフガングは、ジョーを利用するだけ利用してマイトガインを倒そうとしたり。月夜の晩には気をつけましょう。じゃなくて。そんなドライなっていうか、一歩間違うと殺伐としそうな二人が共闘路線に踏み出すのはエグゼブの陰謀が明らかになり始めてから。ウォルフガングがなにくれとなくジョーを助けるようになる。このあたり上手いなあ展開が…私、このように、最初は○○だったのに事件の積み重ねを経て関係性に変化が生じてくるというのはツボに来るので、46話のジョーとウォルフガング博士のやりとりは「うわ、かっちょいい!」と感動モードでした。
ついでに「孤独な若いモンと、親子ほども年齢差のある親父キャラの人間関係」もツボに来るもので、ジョーとウォルフガングは擬似親子的ではないけど、ウォルフガングとジョーの父親宍戸博士が知り合いで云々…てゆーのもあってこの二人面白いなあ。
脇役サイド、敵サイドでもこーゆー人間関係があるのはドラマ的に面白いですね。
次回は最終回でございます。たのしみ~
(オチは昔読んでしまったので知ってるんですけど(笑))

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エースのジョーと飛龍登場!

そういえばジョーの苗字は「雷張」なんだよね?でもジョーのお父さんは宍戸博士なんだよね?そりゃ普通に宍戸ジョーなんだよね?
とかいまさらなことを。いくらなんでも宍戸ジョーじゃそのまんまですが(いや、エースのジョーはそのまんまだが…)

というわけでジョー二回目の登場・飛龍お目見えの回をアニマックスで見ました。
人の作ったロボットに勝手にオレ流の名前を付けるジョーってばナイス。
そしてサリーちゃんをいきなり助けるジョー。
そうか、いまさらだけど、最初からいい人だったんだね、ジョー。
ジョーは「オレはお前を助けたわけじゃない」とサリーちゃんに向かって言いますが、助けるつもりもないのについ助けてしまうなんて、メンタルが真性いい人ですよ貴方…(ツッコミ)

初期のとんがってるジョーは今見ると面白いです。そういえばジョーが舞人を追っかけるのは「ハンターの宿命」言うてましたが、途中から明らかにそういう問題じゃなくなってるよーな気がします。だってハンターの宿命って言わなくなったもの。そりゃ何度も言うことじゃないけど。というか、何度もやって何度も勝利を手に出来なかったらそりゃ勝つまでやりたくもなりますわな。でもって、「正義のヒーロー旋風寺舞人!」って言われたら、「なにが正義だ旋風寺舞人!」とも言いたくなりますわな。

そうそう、ジョーの過去、軍人さんだとやっと最近知ったわけなのですが、軍人なのは公然とメカを操縦できそーな場所が軍だからってことでいいのかな?命令違反で軍を脱走って、なにしたんですか貴方はと思わなくもありませんが、ジョーってウォルフガングの話も全然聞いてないからそりゃ上官の命令とか聞かなさそうだ。

軍ではいくらなんでも、「これは型番○○-001号だ」とか言うのを「いや、この名前は△△に決めた。そう呼ばれるのがふさわしい」とか言ってないでしょうけど…そんなジョーのお眼鏡にかないそうなメカは軍にはなさそうですけどね。基本的に量産型なわけだし、軍のメカは。
勝手に名前を付けちゃいかんよな備品に…(自分で呼んでる分には構わないと思うけど)
マイトガインはロボットの出番少ない気がしますが人間キャラはどの人も魅力的でイイですね。しかしガインのガインショットは結構効かないことも多そうなので、性能あげてやれよと思わないでもありません。別にさあ、ジェイデッカーでブレイブポリスがパワーアップ計画を拒否したようにはガインの存在価値を否定されたりはせんだろう…むしろ役に立たないほうが存在価値が(以下略)

そういえば高松勇者って主人公ロボ(ガイン・デッカード・ドラン)微妙に不甲斐なくないすか?なんか腰が引けてるっていうか、意外と性根が座ってないっていうか、基本的にみんな「心が備わったばかりなんだけど一足飛びに成人の人格」って設定だと思いますが、一足飛びな分なのかなんなのか、微妙に甲斐性ってもんが備わりきってないんじゃな(以下略)

一足飛びなのがいけないのか?そういう問題でもない気がします。
つか、時々情けなくないかキミらは?
時々子供相手に明らかに負けてますよ?
(舞人は子供っても年齢高めだが。ガインは舞人に勝つも負けるもないが)

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マイトガイン、アニマックスとちばテレビ連動感想

マイトガインをアニマックスで鑑賞中です。エースのジョー初登場の5回もみました。あの人軍人だったのか…どんな素性なのかと思ったら元軍人で命令違反で脱走の重犯罪者。そして自分で自分を「ハンター」言ってます。ハンターの宿命として、舞人くんを追っかけるそうです。そうか?そうだったのか?

終盤あたりのジョーを見ると顔が違いますな。昔の方がシャープそうだったような。ウォルフガングの庇護を受けて(いや、あてどなく暮らしていたような気もするけど、少なくとも最後のほうは食うには困ってなさそーかなと←なんだその言い方)多少太ったのか?描いてるうちにかわいくなっちゃいましたというのはありそうな気もしますけど。

というわけで舞人くんとのご対面。この回はいずみさんと舞人くんのやりとりがかわいいわけですが。会社から帰るときに「こう忙しくちゃ彼女を作る時間もない?」と、いずみさん。さらにいずみさんに「そうでもないのかしら」とツッコまれると、「いずみさんこそうかうかしてるとお嫁に行きそびれちゃうよ」と、舞人くん。「ぐさあああっ」と大げさないずみさん。フォローになってんだかなってないんだか、なことを口走る舞人くん。かわいいよー舞人は年長者といるとかわいいですな。(次の回のじーちゃんとのミッションといい)
そのいずみさんの立場としては…あんな美少年高校生しゃちょーの秘書だったら、正直同年代の男性がかすんで見えてヤバい立場なのでは?だって舞人って絶妙じゃん。甘えて軽くダダこねる、でも仕事やらせてみたらカンペキで、さらっと褒めてくれる。そんな高校生いないよ!(そんな力説しなくてもあんな高校生いないから大丈夫)弟のような立場でありながら超!有能。ああ、やはり舞人とサリーちゃんがラブなのを知っていて、しっとりとした大人の魅力で舞人くんをからかってくれるちょっと意地悪ないずみさんが見たいです(なんじゃそりゃ)

おや、ジョーの話をしていたのにいつの間にかいずみさんスペシャルに。
そんなわけで初登場のジョー。45話も過ぎたところでジョーを見ると、うわ最初こんな人だったんか!と思うことひとしおです。ところでこの回の脚本は菅さんなんですね。ジョーのとこ菅さん入ってる気がしなくもありません。だって飛龍VSマイトガインもその次も、轟龍対グレートも、ジョーが真実を知る「黒い戦慄」も、ジョーが舞人を助けに来る「悪魔の洗礼」も菅さんですから。(その後はチーフライターの小山さんですが)

中盤以降の「なにが正義だ旋風寺舞人!」って言ってるジョーは菅さんが統一して書いていらっしゃるとゆーことでしょーか?
そのジョーですが「最後のクリスマス」には旋風寺家のクリスマスパーティーに轟龍に載って登場。あの状況じゃそうするんだけど、当然の行動なんだけど、なんとも派手な人だ(笑)主人公のライバルが力を貸してくれるってのはべったべたな展開なわけですが、ジョーは見事にはまるなあ。そのはまりかたというのは、「なにが正義だ!正義などない!」と言っていたジョーがサリーの言葉に迷い、舞人の父を殺した人物と自分の親を殺した人物が同じであると知り、そういうストーリーの流れがあればこそ、だと思います。

というわけで、マイトガインを見ていると、つくづく高松監督の勇者シリーズのハイテンションぶりが好きなんだなーと再確認した次第です。まさに過剰なテンションの高さ。大上段からとんでもない設定を持ち出されても、うっかり納得してしまいそうになる力業。フィクションとしか言いようのない虚構に満ちた世界をノリノリで作ってしまったような高松勇者三部作は、結局どれもメタフィクション的な要素が盛り込まれておりましたよね。(ジェイデッカーでも最後のハイジャス人がどうのこうのなあたり)

でも、虚構だからニセモノなんだ、ではなかったように思います。そこにはちゃんとしたホンモノがあるんだよ、と言っていたのではないかなーと、今になって思ったわけでした。

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