ジャンプのこと

いちご100%最終回感想・その2

さて。いちご100%が「非・東城エンド」であったことについて、続き。

東城さんの行動はツッコミどころが多い。彼女に悪気がないのは分かっているが、しかし、なんつうか、微妙なコトを何度もなさるヒロインです。3年になってからはアレですね、向井こずえへの対応。自分が真中を好きなことを隠して、こずえと真中の仲を取り持つかのような行動を取る。でも「真中くん、信じていいよね」というモノローグ。何をどう信じているのか解釈が分かれるところだと思いますが、普通こういう行動をとってしまうと、あとで自分の気持ち(本当は真中が好き)とバレたときエラいブーイングものになりかねない。

彼女は引っ込み思案で自分の気持ちをとにかく伝えることが出来ない。だからこずえにも協力してしまう。で、追い詰められないと動けない…わけで、真中が西野と付き合い始めてからようやく真中に自分の思いを伝える。
引っ込み思案という性格だからしょーがないんですが、なんで真中がフリーの時にやらずに、西野と付き合い始めてから真中の寝込みを襲ったりするのか…(←なにぶん微妙にアンチ的)

しかしまあ、引っ込み思案な女の子が、自分の気持ちを伝えられずにいて…と来たら、「最後は勇気を振り絞って自分の気持ちを伝えハッピーエンド」と来るものではないでしょうか。こずえと真中のデートを取り持ち、ずっと気持ちを伝えずにいて、ずっとこのままでいいと思っていたら真中には彼女が出来てしまった。そこでようやく告白するも玉砕。さらに諦めきれずにもがき、たいそうみっともない行動をやらかし、ようやく最後にふっきる。それは話のオチとしてはなんか…『え、これは引っ込み思案の女の子が成長する(?)話じゃないの?』と思っていたんだが、どうやら違ったようです。

西野は努力して努力して真中に近づき、ストレートに思いを伝え、恋を実らせた。
これは一方では一本筋が通っているんだけど、東城側の筋はなんか、「引っ込み思案でいたら恋が叶いませんでした。」って、なんて現実的な(笑)漫画なのに!
まあ、漫画だから恋愛に対して積極的にがんばった西野が報われるものだといえばそうかもしれませんが、「思いを伝えられずにいて、ぎりぎりになってやっと言ったらタイミングが合わず間に合いませんでした」っていうのもスゴいなと。

恋愛はタイミングが大事!
とかそういう現実的な話なのか?
それともがんばった西野が報われる話なのか?

「西野人気」で片付けてしまってよいのか…まあ、実際人気あったと思いますけどね。
だってアンケートで連載打ち切りが決まるジャンプにおいて、新連載○連続といった改編時では何度も西野エピソードが用意されていましたから。新連載に対抗してアンケートを取れるキャラクターとして、何度も西野つかさが投入されてきたってことは、西野にはアンケートを取れるだけの人気があったとゆーことではないかと。ただまあ「ジャンプだから人気がありそうな西野にシフトした」というのもちょっと違うように思います。

そう思うのは、東城の行動の突っ込みどころの多さ。一番わかりやすいのは自分の恋心を言わずに向井こずえを応援する話なんだけど。
例えば「塾でも同じクラスになりたかったな」とか葉っぱちぎりまくってぼろぼろにしてしまったりするのはとてもじゃないが褒められた行為ではないと思う。
あたしがあたしの部活選んで何が悪いの?というのも、かなり突然の逆切れ行為かもしれん。
1年のバレンタイン時に「西野さんと別れたからいいと思って」というような理屈で友達チョコをあげるのも、「西野さんと別れたって聞いたからって笑顔すか?なんかその言い方どうなのよ?」と、突っ込める(すいません、突っ込みました。死ぬほど突っ込んだ)
2年真中誕生日、なんで文房具を渡すだけで勝負パンツなのか、いまいちナゾ。気合?そういうもの?

(そもそもフラれた後の「この恋は実ることがないかもしれないけど」ってのも微妙だよなあ。「実ることはないだろうけど」ってなら分かるよ。でも、まだ、何かを期待してるんだよね。それも微妙だと思いませんか?)

河下先生は、なんというか東城綾という女の子をちょっと微妙な、ある意味一番人間味のあるキャラクターとして描いてきたのだと思います。そういう女の子が一度は自分の殻を破れぬまま恋に破れ傷つく姿を結果的に描いたというなら、それはジャンプに載ってるラブコメ漫画の意義としてはどうなのだろうと思いながら、ひとつの作品としては非常に興味深いものであったように思った次第です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

いちご100%最終回感想・その1

いちご100%が終わりました(遅いよ)

…私はぶっちゃけ「東城はヤだから最後は西野がいいけど東城なんだろうな」とゆー、はなはだアンチ的な立場でしたが、でも東城と思っていた分、びっくり。そして「どうせ東城なんでしょ」とさんざん言ってましたので、すいません。「どうせ東城」という先入観があったからこそ、私は彼女を好意的に見ることが出来なかった側面が大ですので、申し訳ない。

うーん、でもびっくり。だって、真中にとって大事なのは東城っぽかったんだもん。なんか一気に持って行きそうなものがあったと感じましたので、「西野とくっつく」というオチ自体はびっくりです。
でもまあ最終回近辺の展開(というか東城が真中を諦めきれずに寝込みを襲うところあたり)で、こういうことをやっちゃったらこりゃ東城のセンはないっしょ、と思ったんですけどね。西野に「話があるんだ」と言った回も、それ自体が「これで東城」という流れだとは思わなかった。どっちかというと「ずっと東城のことが好きなどっちつかずな部分があって、こんな気持ちで西野に相対するのは失礼だ」と本音を言う、(でもいまさら東城と付き合うというのでもなく、けじめをつけて両方と別れるって感じで)と思ったものです。
なので「東城の小説なんだ!」のほうが「おいおいそりゃちげーだろ」と思ったのですが(笑)まあ真中がそういうんだからそう、なんだろうか…

週刊連載の最終回近辺の展開はどうしてもページ数に左右されるものだと思いますので、コミックス最終巻あたりを見るとまた違うのかな。なにか描き足しもあるかも。


で。
いちご100%単体ではなく、歴代ジャンプラブコメ漫画の流れから見ると、「西野エンド」であり、なおかつ「東城には恋ではなく才能の開花が与えられる」とゆー流れは、実は納得してしまうのでした。
いや、歴代ジャンプラブコメ漫画っていうよりも、「きまぐれオレンジロード」及び「アイズ」ですけどね。
「きまオレ」は、3年間も騙されてたなんてひかるちゃんがかわいそうだ。
という意味で。
「アイズ」は、あの最終回、個人的には非常に納得いかなかったもので。
伊織の夢は、連載初回から女優だったのに。
なんでイチタカのためにその夢を捨てなきゃいけないの?と思ったもので。
可愛いからグラビアに出て知らないうちに女優とかやらされちゃって…でもこれは自分じゃない、とかじゃないでしょー。伊織にとって女優は夢だったじゃん。舞台に出るっていう夢をつかんで、ようやく夢の一歩を実現するところだったじゃん。
なんでそれを「イチタカのそばにいる」なんて理由で全部チャラにされなきゃいけないのよ!と、当時すんげー怒りました。それ以外選択の余地はなかったのか?

少年誌的には「アイドル的な女の子が自分のそばにいてくれる」ことがドリームなのだと思いますので、少年誌のカテゴリー外の人間がどうこう言うのはおかしいと思うのですが。女性向けなら女性向けのドリームに満ちていて、女性向けのドリームを否定されても「そんなん言われてもねえ」なわけで。

さて、東城さんという女の子は、ぶっちゃけ男のためなら自我を捨てられる子でした。
昭和時代ならともかくこの21世紀に(別に80年代ラブコメの「みゆき」で鹿島さんが男に合わせて大学のレベル落したって文句言わない)。それが古風といえばそうだが、個人的には、男に合わせすぎて自我のないつまらん女だなくらいに思っていました。
あ、結局アンチなんだな…(苦笑)いや、高校はいいけどね。大学まで同じがいい、というのはちょっと何かなと。

しかし東城さんは真中にフラれる。そして大学は慶法(ってのは慶應だからなあ)。
美人女子大生小説家としてグラビアに出たのは、「アイズ」を意識してのものだと思います。「アイズ」の伊織は連載初回でグラビアでもてはやされブレイクし、結局最後はイチタカひとりのための女の子であることを決める。
真中に選ばれなかった東城さんは、連載最終回1回前にグラビアに登場し、恋を得ることは出来なかったが栄誉を手にする。この対比(と、勝手に思った)

自分自身のために夢を追いかけた西野が真中と別れ、真中のために自分を捨てることをいとわない系統の東城が最終的に真中のそばにいてハッピーエンド…
これだと、ジャンプはいつか「アイズ」がそうだったように、永遠に男の子のための雑誌であったと思うのです。いや、ジャンプは永遠に男の子のための雑誌だけどさ。
だけど、西野は夢も恋もつかんだ。主人公と違う夢(映画とパティシエ)であっても、それは共存することができた。逆に東城は真中から自立して自らの才能を開花させた。
最後の最後まで真中依存を思わせておいて。彼女はきれいに飛び立った。

そーゆー意味でいちご100%が「西野エンド」ではなく「非・東城エンド」であったとゆーのは画期的なことだったと思います。
(イヤ今更アイズの最終回に違う漫画で溜飲を下げてるみたいな偏った思考ではあるのですけどねー)

他の漫画との対比で、でなくて「なぜ非・東城エンドであったか」とゆーのも思うところはあるのですが、それはまた次回以降。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

久々にいちご100%感想

いちごはそろそろ終わるかな?と思ってるんですが、どうなるんでしょうねこの展開。

西野が留学をとりやめる気配だったらどうなるんだ?と思ってたけど西野は留学するつもり。
でも真中は西野があと少しでいなくなるとは思ってなさげ。モノローグで、全部自分の想像したとおりになるって思ってたって言ってたし、西野がいざ留学を持ち出したら、「やっぱり行っちゃうのか西野」とかショックを受けそう。
「でも西野はずっとオレのそばにいてくれると思ってた。留学なんてやめたって。西野はオレより夢が大事なんだ」
とか言い出しそうですよ真中は。真中と西野の昨今のスタンスの違いが明確に。
西野は少しでも一緒にいたいんだけど真中はなんか楽しそう。
ラストで西野が真中家を訪問したのは、西野の配慮だろうなーと思うのですが。うまくいかなかったら真中が沈んでる時にそばにいたいってことだと思うんだけど、ブラ爆弾を持った唯が居合わせ、どうも来週以降不穏ぽい。
しかしなあ、唯は「西野さんがブラを忘れた?」とか誤解してるってことですか。
忘れていかないよ!そういえば「罪に濡れたふたり」ではヒロイン香純が着ていったキャミソールをホテルに置き忘れておりました。好きじゃない男にホテルに呼び出され、ヒロインが自ら身をまかせるとゆー展開だったのですが、その折にキャミソールを忘れていき、恋人にキャミを送りつけられ、「あいつに抱かれに行ったのか!」みたいな嫉妬展開。
わ、忘れるか?

失礼しました。話をいちごに戻します。
一方の東城は失恋のショックで小説が書けなくなる。進路は推薦で親の薦める大学に決め、そうなると塾も辞めてしまう。真中のことは諦めるつもり…だけどそんなカンタンに諦められない。真中をまだ好きでいるために強くなろうとする。(強くなって、真中に迷惑かけまいということでしょう)タイプ。

そんな中東城は、映画に強烈な駄目だしをくらった真中とばったり出会い…以下次号。そもそもが彼女は己に対する縛りが大きい人ですよね。「彼女がいる相手に告白してはいけない」。さつきなんかはかまわずプッシュプッシュの人だからなー。でもさつきは最初からあっけらかんとしていて、東城はたまに爆発するタイプ。

東城のスランプは予想外でした。東城が真中にふられて、真中への思いを作品に託して、真中がそれを読んで「これってオレ…?」みたいな展開で、改めて東城の思いを知るとかかと思ってたんだよー。でもいきなりそんなの無理か。

強くならなきゃって東城は頑張ってると思うけどなあ。だって先週だって真中と普通に接するようにしてたし。この漫画は、思いが伝わらないときの女の子の描写が秀逸ですねやはり。

そもそも、てっきり東城が告白、真中が応えてハッピーエンドっていうものかと思っていたので、ここまでヒロイン級の女の子が失恋してショックを受ける描写が繊細に描かれる漫画になったことにびっくりしています。

さて、今週落っことされた真中。そりゃもう豪快に落とされましたな…ちょっとこれは痛々しい描写だなあ。だって「受験からの逃避って言いたいの?」みたいに、真中は自分の中で予防線張ってるんだもん。オレは逃げてるわけじゃないよ、だってこっちがやりたいんだもんって真中は思い込んでる。
でも真中にはひとまず才能がなかった。
いや、足りなかったのは熱意じゃないかと思ってるんですが。
浮ついててきとーに作ったように見えるんだよなあ。

そもそも東城がずっと真中のシナリオを担当するわけにはいきませんし、真中が困ったときにいつも東城に助けてもらっていては、真中は独り立ちできないと思うんですよね。

東城が今回失恋のショックで小説が書けなくなったと言っても、東城の才能の本質を揺らがせるものではない。でも、真中の映画で評価できるところはシナリオだけなんだとしたら、これって才能がないって話で。駄目出しとかそういうのはいいんだろうけど、シナリオしか見るところがないといわれてよもや東城にシナリオを助けてもらうなどとゆーのは、なんら問題解決になってないですから。

それにほんとに映画の仕事をしたいなら、「東城のシナリオがあってこそ真中は輝く」んじゃーこれからやっていけないし。東城が書いて真中が映画にしてっていうその世界で完結したいなら、それこそ映研で映画撮ってるところで終わりにすればいいわけですよね。逆に東城の作品を真中しか映画にしちゃいかん、なんて縛りはない。

いちご100%は夢が語られる漫画だけど、夢を共有することは必ずしも恋人に必要なことではないですよね。同じ夢じゃなきゃ恋人になれないなんてことはないですから。「支えあって」は「もたれあって」にもなりかねない。東城と真中がこのままの状態で離れたままにせよ(それはあんまりないと思ってるけど、まだなんかあるだろう話数的にも)再度向かい合うにしても、自分の才能でひとりだちできる東城や、あるいは自分の才能を追いかける西野はおいておいて(だってもう立ってるから)真中は独り立ちできなくてはいけないと思います。

東城と再び向かい合うにしても、彼女の才能がなければ真中はやっていけないんじゃ真中は結局夢をつかめない。西野とこのまま付き合うにしても、真中は本質的に西野とつりあわないと思ってるから、結局引いてしまいそう。

真中と西野は合うようで合わないのでは?とは二年夏の「西野は日暮さんが好き?」イベントの時に思ったのですが、真中と東城もすれ違い続けるなあ、ブラが云々だけじゃなく。

最近はアホな脱ぎイベントもないし、シリアスな展開なので、今後ますます楽しみです。
(しかし最後のアホな脱ぎイベントであるところの東城水ぶっかけられ事件で今の方向性が決まってしまったとゆーのがなんというか脱力する…)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

武装錬金 最終回感想


武装錬金、終わってしまいましたね。
ワークワークも終わりそうだし、かつて低迷期のジャンプでヒットを飛ばした和月・藤崎両氏の次々作が同時に終了するってのがなんか寂しい。

切ないなと思うのは、いかに最近天才型が多いとはいえ「努力・友情・勝利」を元来テーマに掲げているはずの週刊少年ジャンプというのは、実は才能ひとつの世界なのですよね。少年漫画を描こう!とあんな必死で努力してる和月先生の連載は中途半端な結末を見せるというのが、切ないといえばとても切ない…

7巻のライナーノーツ切なさ全開。美形が描けない描けないと、もはやそれは心の叫びっぽい。ちょっとあれを見ると、読者の声を気にしすぎて自分に本来備わっているものと、やりたいことと、こっちは頼まれてもやるもんか!というのがぐちゃぐちゃになっているよーに思います。

確かに和月先生はジャンプっぽくなくなったかもしれないけど、根っこにある面白いものが決して消えたわけではないと思う。というか、無理に「少年漫画!」とか言わないほうがいいと思うんだけどなあ。もっとダークなものの方が面白いと思うんだけどなあ。

ワークワークについては「ゲームでやるなら面白いだろうけど、登場人物に感情移入しづらくて漫画としては入れ込みづらい」とゆー感じなので、正直終わっちゃってもしょうがないだろーなーと思っているのですが。

武装錬金は申し訳ないけど、再殺編以降正直あまり面白くなかった。和月先生はるろ剣のころから雑魚は雑魚って扱いで、一番ひどかったのが縁との再戦で島に上陸した際の四星戦ではないかと。いやあ、あれは激しくどうでもいいバトルでした。敵の、敵なりの理屈もない、描き込みもなし、やられるために出てきたキャラ。しかしるろ剣はあの頃ほとんどラス前、こういうのもあるかなーという感じだったので別によかったんですが、再殺編のVS犬飼及び丸山バトル以降は、四星戦ほどひどくはないけど、和月先生の悪いところが出てしまったというか…こんなの勝って当たり前の展開だけど2ページでやっつけたら敵の立場がない。でも勝って当たり前。勝って当たり前のバトルで、敵もただただの敵として登場するだけだから、なんっていうかドラマ的には激しく薄味。それでも飛び出たインパクトが「トキコさんミニチュア化」というのはなんか…

正直、そこまでなんでもありにしちゃ広がりすぎでしょーと思いました。

というわけで再殺編のバトルバトル連投展開は正直つまんなかったと思うのですが、これって人気のない展開をバトルバトルで盛り返そうとしたのかなあ?ちょうどワークワークがVSドレクセルに入ったのと、錬金でトキコさんがミニチュア化したのは同じくらいの時期なんですよね。その前が不評で、なんか方向転換したのかな。結局、どちらも実らなかったように思いますが。ちょっと寂しいですね。

さて、最終回本編を見るに「オレがみんなを守るから誰かオレを守ってくれ」ですけど、この台詞が出るに十分な流れとはとても言えなかったように思うので、もったいないなあ。とゆーのも再殺編以降のカズキの感情の振り幅というのは、よくわかんなかったのです。ぶっちゃけた話をしますと、カズキは理不尽にも殺される運命を背負ってしまったわりには物分りがよすぎるんじゃないかと思っていました。

自分を殺そうとしている人たちのことを評して「また一緒に戦えるよ」みたいなのは、はっきり言って「そんなわけないじゃん」と斜に構えていましたので、再殺編以降の悟りきったようなカズキが今週の「オレがみんなを守るから」につながるなら、本当はどういう形だったんだろう?と、非常にもったいない気分になりました。こういうカズキの弱さは、もっと早く見たかったなあ。

全体的に見るとカズキは「イイ子」すぎたように思います。あれは和月先生理想の少年漫画の主人公だった、のかもしれない。正しく、まっすぐで、正義感にあふれ、自分が傷つくことを恐れず…だけど、実は、「それしかなかった」と思うのです。目立った欠点がなく、結局生身の人間らしさが希薄だった。キャラクターって、ただ理想像なだけじゃなくて、駄目なところがあってこその魅力じゃないのかな?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

アンケのこと

そもそも、はがきくっつけておいて懸賞目当てで好きな漫画にマルつけて投函なんていうのは、とんでもなく子供の無意識に訴えるアンケート方式ではないかと思います。
(サンデーはアンケート部分切って、はがきに貼り付けて出すんだよね。ジャンプのほうがハードル低いんだなあと思うってなんで知ってるんだってサンデーのアンケ出そうと思ったことがアリ…結局出さなかったけど)
そのアンケートを重視しすぎて作品が壊れるまで漫画を終わらせなかったジャンプ方式はものすごい悪しき面を持っているけど、アンケートを見ていない雑誌はありえないし、あれはあれでアリだと思っています。
というか昔からそうだからああいうものだと思っていると言うか。
ちょっとまともになってきたらしいし前よりいいじゃん、みたいな感じです。

というわけで、まあ、昔のように「さんざん作品が壊れるまで引っ張って人気が落ちたら即うちきり」みたいなヒドすぎる話はやめたほうがいいと思いますが、それをやりつづけた結果ジャンプは作家に逃げられたわけですから。悪しきジャンプが壊した冨樫義博にまた連載持っていくあたり、ほんっとーにジャンプは追い詰められたんだろうなあ。

なので、
*子供の無意識に訴えたアンケートは重視する
(懸賞がいらない大人は自分の贔屓の作品にマルをつけるわけで、プレゼント目当ての子供の方がよりいっそう無意識調査なのではないかと)
*でもエンディングはそれなりつけさせてくれるし、以前よりは作家を大事にする

という条件であるならば、私個人としてはジャンプシステムと言うのはそれなりアリだと思っています。
というか、そんなふうに子供の意識調査をする場合、必要とされる作家の資質は、ベテランらしい技巧よりも、若くて勢いのある感性ではないかと思うんですね。だって結局バトル漫画のジャンプだし。
なので、そこそこ落ち着いた作家さんがベテランらしい技術を生かそうとするならば、体力もあいまって、何も、何度もジャンプでやらなくてもいいのではないかと。
とゆーのは井上雄彦がジャンプ後モーニングでヒットを飛ばしてしまったので「ジャンプでなくたっていいじゃん」という道はおもいっきり作ってしまったと思うのですが。

子供の頃からジャンプを読んでいて、何本も同時に始まった新連載が10週そこそこで打ち切られて、ついには1本も残らなかったとき、すごくショックを受けました。それに自分の好きな漫画が入ってると、どうして終わっちゃうんだろうと思った。そのうち、ジャンプと言うのは人気がないと10週で切る雑誌なんだと肌身に感じて知るようになりました。
そして、「もうこの漫画終わってもいいんじゃ?」という展開でも、人気がある漫画が延々と続いていたことも。

その循環は「黄金期の終焉」という形で終わらざるをえなかった。あんなものはいつか破綻するに決まっています。ちょうど子供の数だって減っていったわけだし。
それでも私はやっぱりジャンプが好きです。だって面白いんだもの。昔より今のほうが買いつづけてしまっています。だって買わないと全部読まないし(笑)

錬金の打ち切りによせて「大人読者の声は?」という声もネットでちらほら見たのですが、正直言いまして私は、ジャンプの裾野を拡大するなら、なによりもいま、子供にジャンプを売るべきだと思います。だって子供の頃からジャンプ読んでるから今も読んでるわけでしょ?
なら、同じように、子供の頃からジャンプ読んでる子供を増やさなきゃ。
言うまでもなく、「少年」ジャンプなんだから。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ジャンプ感想(いちご100%)

とうとう、東城さんの告白です。話が動いてまいりました。
アニメが終わるまでは連載は終わらなさそうだけど、いちごのアニメは1クールで短いのですよね。というか、ここまで来たらいくらなんでもループはなさそうなので、納得できるエンディングが見たいものです。

とは言いつついまいち納得できんものはありますが(苦笑)
あああこのパターンかよ。失いそうになって「あたし伝えていない気持ちがあるの」ですか…今更なんだよ、なら最初から言えよってパターンで告白ですか。いつの少女漫画ですかそいつは…(え、今でも有効なの?)。
でも、今まで、いつか来るであろう東城さんの告白に関しては「なんだよ今更くるのかよ」的に斜めに構えていたけど、こうまで清清しく少女漫画をやってくれると脱力でした。「言うなら言え、諦めるなら諦めろ!」と、ひっじょーに苛苛してしまった東城さんですが、どう?言っちゃってすっきりしたでしょ?という気持ちです。
もっと、「西野もさつきも頑張ったのになー、なんだよ最後にやっぱこれなのかよー」とぐちぐちと言いたい気分になるんじゃないかと思っていたんですが、こっちもすっきり。
勝手に言っててすいません。

人の気持ちはいいでも悪いでも道義的(彼女がいるのにとかそういう話)でもなんでもないから、東城さんが真中に告白して、晴れて二人がくっつく、というのはなんの文句を言うところではないし。(問題は真中がどうしようもない駄目男だということで。)

彼女を見ていて苛々するのは、怖くて言えないから友達でいいけど大学までついていきたい、というそういう発想です。そんなの自分が可愛いだけじゃないですか、とすごく辛辣に構えてしまう。東城ってほんと、王子様志向だよね。その王子様思考も苛々するんですが(ああ、言うと止まらない)いつぞやの「やっぱり運命って思ってもいい?」みたいな発言は、「はー運命ですかおめでたいですな」と、正直ムカっときました。東城も真中も運命とか言いたがる人だよね。


このままあなたを失いたくなくて、と来たのがちょっとびっくり。
でもまあそうだろうなとも思いながら、ほんっとにこの女の子はモタモタしてるよなあ、とも思ってみたり。でも東城さんがモタモタしてるのは今に始まったことじゃないんだよね。一番笑っちゃったのが(悪意ではないのですよ、見守り苦笑というか、そんなニュアンスです)ラブサンクチュアリの時、直前に真中を誘おうとしたヤツ。そんな直前って無茶な(笑)と、思った。
いつもギリギリにならないと動けない、自分の気持ちが我慢できなくなるまで動けない、というのは正直迷惑な話なんですが、そーゆー子なんですよね。
いや、ホントに迷惑だと思うけど(苦笑)。

でもヘンにリアルだ(笑)エロを挟まない東城は結構好きです。天然設定性格でエロ誘惑をするから正直ムカつくので(笑)
だから二年の山小屋話とか(ブラジャーまで外すあたりなあ)、一年夏真中家訪問時に人ん家で「暑いから」とか脱いで露出上げて(あからさまに誘ってるんじゃないか真っ黒だなじつは)とか、いつかの体育の時間に「真中君が脱げっていうならあたし脱ぐよ」みたいな物言いとか(なんて誘い受けをするんだろうか…)そういうのはむかつきます。中でも山小屋が一番キライです。あれがあるので、どうしても東城さんは好きになれませんでした。
でもいちごはバカエロ露出シチュエーションを作るために、ほんっとうにどうでもいい設定を次から次へとこしらえるものですから、だんだんどうでもよくなってきたというか。

さつきはループループでいいかげんにしろと思うけど、西野もいつからかずいぶん真中に迫るキャラになってしまいましたよね。この二人もループ故何度も同じ行動を取らされるんだけど、西野にしても、何度も迫るなよお前さんも、とやっぱり思ってしまう。真中のベッドにいたのはやりすぎだと思うよ、正直。


さて一方の真中ですが、こんなに西野の気持ちがわからんならもうやめちまえ別れちまえ、…っていう方向に持っていく作者の手段なのか?!壊滅的にニブい、無神経なのはおいてしまうと、真中の行動原理ははっきり言っておかしいので、まともに考えるほうが難しいです。

だって自分は西野とラブ状態にありながら、「いつだって俺のそばにいてくれたはずの東城が俺から離れる?」って…なんじゃそりゃ。ならば「俺は西野より東城を好きだった、ごめん西野」になるはずなんだけど、真中は斜め上を行く。俺今西野が好きだし付き合ってるけど東城に彼氏いなくてよかったーほっとした、じゃあ西野とデート続行しようって、そんな人の言うことは理解できないよ。
最悪、といえばそれですむのだけど。
東城はお前のなんだとゆーのだ!東城が好きならそう言え。西野と付き合ってるなら心の中で勝手に東城をキープすんな!完全に二股なところが訳わかりません。
西野に罪悪感もなく、東城を勝手にキープして安心している。なんじゃそりゃ。

いつぞやは、西野に教えてもらった水泳で、誰か女の子を助けたいと思って、その相手が東城。逆パターンでは、西野に彼氏がいると思い、ショック受けて東城に癒される。「あたしカッコいい人苦手だから」と言われれほっとして、じゃあ東城に行くところでしょう?でも真中は「日暮さんは西野の彼氏じゃなかったんだよかったー」なんだよね。東城に癒してもらって西野に行く。なんですかそれ。この人、発想がおかしいよ。そんな人の考えはまともに理解できません。

今後真中はどーすんだか。個人的には最終回で刺されてしまえと思っていますが(笑)そうはならないんだろうな…
あと、気になったのがこずえちゃん。「ライバルは東城さんだと思ってたのに」え、そう来るのか。「ひどい東城さん、あたしを騙してたのね?!」とはこずえちゃんの性格からもならなさそーだけど。騙したわけじゃなくて気持ちをいえなかったんだし、同じ内気仲間のこずえちゃんは東城を察してしまうのですね。
この漫画は女の子バトルは徹底して存在しないんだなあと改めて思いました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ジャンプ感想(18号)BLEACHのこと

今登場してる藍染はホントに悪役なんだろうか…もう1回ひっくり返ってくるとかない?
え、これが理由なの?なんか微妙じゃない?なんかもう一度どんでん返しがあるんじゃ?
と、思いながら今週号読みました。とりあえず、勇音報告は「雛森が死んだ」ってことになってるんだが、どういうことなのだろうか。えっと、死んでないし、死ぬことはなさそうなんだよね?敢えて嘘報告をしたということ?卯ノ花のなんらかの意図があるということ?

藍染が雛森を殺した理由をあそこまで語るからにはあの時本気で殺したつもりなのか、それともあれもなんか裏があるのか。
「殺して行くのは情けだと思わないか」

雛森の命が助かっても、長年愛していた上司に裏切られたことは変わらない。しかも吉良も途中から(脅迫入ってたとしても)グルで、もしかして乱菊も一枚噛んでるかもしれない(市丸の指示であの手紙を渡したことも考えられるんだよなあ。さすがに殺すのは可哀想だから助けに入ったとか?)そんないろんな人にいいように騙されている現状は、いくらなんでもかわいそうな気がします。
でも、「なら死んだほうがマシ」とは思わないです。藍染は殺してやるのが情けって言うし、雛森も起きたら似たようなこと言うような気もするんだけど(だって雛森は藍染の意図のとおりに動くように仕込まれたんだよね)、でもあれで死んだんじゃかわいそうですよ。騙されて殺されてそれでおしまいなんて可哀想すぎる。

雛森は精神的に激しくお子様ですよね。なまじ腕が立ったから副隊長まで出世して、逆に副隊長という立場であの暴走ぶりだから「はあ?」と思うんだけど。腕だけであんなお子様を出世させるとは、あの組織もずいぶんだなあと思うんですが。でも考え直すと、藍染に愛されている時の彼女はそれなり有能だったのでしょう。もとの精神が未熟なところを、さらに藍染が自分に依存させて、藍染がいなくなったら壊れるように仕組んだ…ってことなんだよね。

えー、でもそんなに上手くいくもんかね?そんなに上手く行っちゃう雛森はやっぱりバカな子だと思う。混乱するだけじゃなくて、感情に任せて人に襲い掛かり、その後も反省してなさげなんだよなあ。っていうか市丸に斬りかかったこと忘れてるでしょ?

ところで雛森を騙すためだけなら、藍染隊長の作戦はあまりにも手が込みすぎていませんかね。一連の作戦は、雛森を騙すこと自体が目的になってるような手の込みようなんですけど。それであんな一台イベントを仕掛けたのですか…?なんか他に理由あるんじゃない?と、つい疑ってしまう。

今の藍染隊長は、どこまでホントのことを言ってるのかな。もし今言っていることが全て真実だとしたら、あれはあれで、雛森が望んだ形ではないけどあれはあれで愛着かもしれん、と思います。(あそこまで手の込んだマネをしてくれるなら)でもまあ、自分の思う通りに扱える女の子(しかもあんなお子様)を思うとおりにしておいて、僕が殺してあげるのが情けだけど殺すのもかわいそう、なんてのは見ていて気持ちのよくない自己陶酔なんだけど、変な人に変だと言ってもしょうがないので。

雛森も景気よく騙されてたし、藍染隊長の思う壺ですよねえ。「僕は日番谷に殺されるであろう」というあの置手紙、犯人呼ばわりされた日番谷は困惑しきってましたが、考えれば日番谷が犯人というのはありえないと思う。ありえないものを信じ込んでしまったのは、他に誰も相談する人がいない牢屋だからこそなんでしょうが(しかもその手紙を届けた乱菊がグルなのだとしたら目も当てられない)、「日番谷が犯人というのはありえない」という健常な思考回路が、藍染隊長の直筆を信じる心に負けたわけですよね。一番信頼にたる幼馴染(日番谷)に勝った藍染は、さぞかし気分がいいでしょう。ああまで雛森が自分の思うとおりになったんだしな。

この三人は使えると思った云々は、優秀そうであるからと、支配し易そうな精神状態であることがダブルなんだろうなあ。で、恋次が外されたのは、支配できなさそうだからなんだろうね。藍染を信じきって依存症になってしまった雛森と、そこそこできるしプライド高いけど途中から見事にキョドってしまった吉良。
逆境に対する弱さを植え付けたのが市丸及び藍染だとすると、ずいぶん遠大かつ手の込んだ作戦だなあ。でも、やっぱり今の時点ではどこまでホントかよーわかりませんけど。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

ジャンプ感想

BLEACH
断る、と言ったんです。
っていう言葉遣いが恋次の決意の程+彼の人のいい性格ぶりを示しているように思いました。
「お断りします」じゃなくて、「断る!」でもなくて「断る、と言ったんです」とは、ある意味ハンパな(笑)でも、そういう言葉遣いなのがいかにも恋次。

というわけで日番谷と雛森は助かること確定~
いつぞやの折、剣八も死ななかったし、ジャンプだしね。
起きた日番谷と雛森はどうするんだろう。雛森って、「愛する人に刺される」というシチュエーションを久保先生がやりたかったように思えてしまうわけですが、「愛する人に刺される」からには「愛する人を刺す」んだろうか?そんなメロドラマなのは今までブリーチでついぞお目にかかったことがないのですが。

でも雛森本当に一生懸命だったんだろうなあ。あそこで藍染が雛森を刺すのって特に必要ではないと思うので、裏切られて「嘘」って呟く雛森の顔を見たくて刺したのだと思うのですよ、藍染さんは。そうさせるくらい、雛森は一生懸命だったのかも。一生懸命なものをぶち壊そうと思うくらいに。
自分が相手を騙していることをバラす瞬間を快楽とするために延々優しく構いつづけるっていうのもアレな趣味ですけどね。なにがしかの不確定事項が起こったらだめになっちゃいそうだとゆーのに。

いっぽう、灰猫の最中で止められた吉良バトル。同時中継全てリセットの感があるけど、これはこれで混乱しなくていいかも。吉良は、雛森さんには手を出さないという言葉を信じていたのね。あんな悪いことを企む人がそんな約束を守るわけないんですけど、吉良にとっては上司だしなあ。あ、でも市丸はなにもしない→藍染が刺すっていう意味なら間違ってはいないかも!そこまで気にするこたないんですが、吉良はホントにピエロだねえ。気の毒だ。

いちご100%
美鈴コスプレ発動のために拉致られるさつき。ちなみは来ない。去年の看板娘騒動はあまりにもアホでしたが(でもクリスマスの「パンツのせいで客が暴走」ほどのアホさ加減はないと思う)、あの恐ろしさを知ってるだろ!とか言い出す外村も、それで納得する美鈴もアホ兄妹だなあ。こういう漫画だからしょうがないけど。

さて、その美鈴。あたしのしてることってもしかして余計ですか?って…うーん、美鈴は東城シンパだからわからんでもないのだが、でも「東城は真中が好き」までは言うことないんじゃないかなーと思う。
美鈴って真中は嫌いだけど東城先輩のことは大好きだから真中とくっついてほしいという心情なんだろうか。だとするとすごい東城ファンだな、彼女は。

で、ラブサンクチュアリの仕掛けはあんなものなのか。カップルで参加って、意味ないじゃーん。文化祭でカップルを作ろう企画って感じですかね。紙切れ一枚で運命言われてもなあ。
ラスト、邂逅してしまった東城&正太郎および真中&西野。「アレは弟でさっそく誤解が解けました」っていう展開にはならないかも?そっちの人が東城の恋人?って言われて、正太郎が嘘をつくとかありそう。
でもそんな誤解は一時的で、結局そのうちバレるんだろうが…フラれるのと恋人がいると誤解されるのは別だから、東城が言うってのも考えられるし。
東城に恋人がいるっていうのはオレの誤解?でも今オレの隣には西野が…っていう展開は、西野にとっては最悪ですなあ。真中はナチュラルに最悪です(笑)だって西野も東城もどっちもすごく傷つけてるんだもん。今の展開、西野の幸福が砂上の楼閣っぽく描かれていて可哀想すぎ。真中がまともに応えてそうなとこが、余計可哀想なんだよなー西野。曇りがないように見えるからこそ、どうせ曇るんでしょって言うのが見えるし。

渦中の東城。なんでイベントだけ来るんだろうか?というのは今週だけでは謎ですが、そのうち明かされるのかな。イベントだけ来るなら弟に断ればいいと思うんですよ。いくらなんでもあの出来事のあと、真中が西野と一緒にいるイベントを見る可能性高いのに、そんなイベント来る精神状態にはとてもなれないだろうし。弟相手なら、断れそうだと思うんだけどな。映研も文芸部もほっといちゃったけど気になるし、なんか弟に言われて来た、とか?イベントも弟に強引に誘われたっぽいし、断れそうで断れないのだろうか。
東城は弟相手だと外にいる時と性格違いますよね。ああゆう性格を外でも出せるといいのにね。きゃーきゃー文句も言えるようだし、おとなしいのとはまた違ってかわいいと思う。

弟・正太郎はマジで怖いけど、姉ちゃんを振った男を一目見てやろうとか思ってるのかなー。いっそ正太郎には「俺の姉ちゃんにはてめえなんぞは不釣合い」とかブチかましてほしいものです。真中に関してはそのとおりだし(笑)いや西野も不釣合いなんだが。

今の今まで真中と正太郎を邂逅させなかったからこそ今の展開ですが、「そっちが東城の彼氏?」とか真中が言ってきたら「そうだよ」とか言い出しかねない正太郎。正太郎は美形だが、いつぞや東城の勝負ぱんつ(ってゆうの?)を引っ張っていたあたり、相当問題のある人だよなあ。彼、ヤバいよ(笑)姉のぱんつをあんなん…ブラジャーのサイズとか素でチェックしてそうだ(汗)とか勝手な言いがかり。
しかも(あんな状態なのにもかかわらず)シスコンじゃないとかことあるごとに怒鳴ってるし。

グレイマン
最初と最後は面白いと思うのだが、なんで中盤がぐだぐだ過ぎるんだろうか…今回の中盤のバトルはほんとにぐだぐだっていうか支離滅裂な展開じゃないか?エンディングは魅力的だと思うのですが、途中の展開、ナニやってるのかさっぱりわかりませんでした。

ワンピース
一話ごとめっちゃ面白いです。目が離せないとはまさにこのことで、ウォーターセブン編は本当に面白い。話が続く、続く状態で細切れで読んでるのに毎週すごいよなあ。空島は途中長くて読んでて死にそうになったけど(最後は怒涛なんだけど最後に行くまでが長かった)、今回は展開も早いし。
「無茶はしねえから」なサンジですが、無茶しないと言った人は無茶しかねないんだよなあ。この手の立ち回りはサンジならではですが、どんな動きをするのか。正面からぶつかると多分瞬殺なのですが(だって…)時間稼ぎが必要かもしんない。どうするサンジ。ルフィがはさまってるのはもはやお約束ですが、毎回毎回よくはさまるよなあ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

いちご100%感想

真中と東城は似てますよね。お互いに、お互いからの言葉を待ってるところが。真中は、東城ってオレのこと好きだよな?と思って期待している(状態で西野にもふらつくからムカつくわけですが)
で、東城は、自分からは言わない。のはいいかげんにしてほしい…と、実は思う(爆)
失礼しました。思い切り私見。

あ、私、基本的に東城さんが好きではないのです。相手に好きだとはっきり意思表示して、その上で嫉妬もするし不満もぶつける西野やさつきのような女の子の方が好き。見ていてすっきりします。西野は一度判れて以降はどっちつかずで来たけど、「これで嫉妬する理由だけはできたもんね」と言うのは、正々堂々としている。
東城さんの「言えないところ」は逆に可愛くもあるわけですが、やっぱり私的には西野やさつきがいいなあ。

西野ですごくいいなあ、と思ったのは、真中と最初に別れるあたりです。そこ単体じゃなくて、真中は東城が好きだと知っているから、フラれるまえに自分から振った、というところ。
西野は、イヤなところを見せないという点で徹底していると思うのですよ。エレベーターの中に閉じ込められた時も「あたしも東城さん好きだし」だった。二年の修学旅行では「でも東城さんは真中君のことが」と言った。西野はものすごく東城を意識している。でも、好きな相手にイヤなとこ、駄目なとこを見せない。その点、やっぱ西野はプライドを保つタイプだって言うか、ある意味踏み込めないところがあるのかもなーと思う。それもまた、西野の弱さだと思うのですよ。東城が気持ちを伝えられず、ぐだぐだになって周りを巻き込むのとはまた違った弱さ。

「あたしは一度淳平くんにフラれたんだもん」と言っているからには、最初の別れは、西野が振ったカタチでも西野はフラれたつもりなわけですよね。真中が結論を出す前に、自分から離れる。逆に真中に「あたしより東城さんの方が好きなんでしょ?」ともはっきりと詰め寄らない。彼女はそういうことをするつもりはいまのところないのだし、逆にそういうことは出来ないんだと思う。

潔くさっぱり別れた…というカタチだけど、逆に言うと西野は、破綻する前にキレイにたたむ道を選んだとも言える。みっともないと思われそうなことはしない人だけど、逆にそれが出来ないのかもしれない、と思う。
実は、破綻しないように、自分が傷つかないようにやってるところもどこかあるんじゃないかな。それも弱いところだと思うんですよ。

で、今週号。
東城の思いを知って落ち込む西野。ああ、切ない。
この恐怖に西野は一度真中と別れたんだもんね。自分から。西野にとっての脅威は東城。今度こそ逃げない、東城さんの思いに負けない、といいたいところだろうけど、真中と東城が惹かれあうのも知っている彼女は辛いだろうなあ。

西野がぼろぼろになっちゃったら真中の罪なわけですが、なりそうでイヤだ。
さて、一方の東城サイド。この子ものすごいスローペースだ…直前に来てカップルイベントを誘おうとするあたり、なんてスローなんだ!微笑ましいくらいです。
これ、真中がさつきに強引に誘われて、とかだったら東城は納得したのかな?カップルイベントに参加っていうだけだったら、東城はこんなふうに傷つくことはなかったでしょう。そうだよね、もう決まってるよね、くらいじゃなかったかなあ。

さて衝撃の告白。真中は西野と付き合っている。
美鈴はこれを「東城先輩にはもう少し言わないで欲しい」と要請したわけだけど、うーんそれはわざわざ守ることはないと思う。だって結局ただの先延ばしだし。さて、美鈴は東城をけしかけて告白させようとする。そうすれば変わるはずだという。

この美鈴の行動が妙にリアルなんで笑ってしまいました。(笑ってる場合じゃないけど)美鈴がほんとに東城派なんだというのが非常によくわかる…美鈴にしてみれば、合宿で数日一緒にいただけの西野より、東城のほうが大好きだし、東城がはっきり告白すれば真中が変わるはずだ!っていうのは贔屓のなせる業ですよね。真中を見ていてもそう思うんでしょう。

美鈴のおせっかいな行動が全てを破綻させてしまったともいえますが、そうは言いつつ、東城はこういうタイミングでなければ、悲しくて泣くなんてことはなかったでしょうね。いつかのように、「そうなんだ、なら言ってくれればよかったのに」みたいに笑っちゃうところだと思う。

そして泣く東城。こんなタイミングでなければ、東城は泣かなかったと思う。
この泣くシーンですが、なんていうか…こういう言い方すると非常に誤解を招くんですが、ずぶずぶハマれるシーンでよかったです(爆)
こうなっちゃったら東城はもう真中への思いを封印せざるをえない。だけどおそらく漫画だから、東城逆襲パートは必ずある。うーん、でもどうやって?いまさら東城カレシ疑惑が誤解だからってふらふら東城に行くのは、真中サイテーすぎますが。まあ、奴はいつでもサイテーなんですけどね!つか東城さんにブラジャー返せよお前さん。(と、よそさまのサイトの感想を読んで思い出しました)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

早売り感想ジャンプ15号(BLEACH&いちご)

我聞の前に、いきなりジャンプ。早売りを買ってしまいました。ので、「続きを読む」でどぞ。
BLEACHといちごだけですが。あとはまた。

Continue reading "早売り感想ジャンプ15号(BLEACH&いちご)"

| | Comments (4) | TrackBack (0)