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日本語「ぢ」と「じ」の謎

ただいま実家に帰省中です。
『日本語「ぢ」と「じ」の謎』(光文社知恵の森文庫)という本があったので読みました。
「ちきゅう」なのに「じめん」ってなんで?ヘンじゃない?というのが、タイトルのあらましです。

この本では、所謂旧かなづかいから現代かなづかいへの移行でこのような矛盾が生じ、また当用漢字なるものを定めたために本来の意味と違った感じが使われるようになり、日本語は変貌を遂げたのであり、そこには大いなる矛盾が生じたのであり、どうしてそのように変わったか、その背景が語られています。

どこかで聞いた話ではありますが、「漢字をなくしてしまおう」という運動は確かにこの日本にあったようです。しかもお上が主導で。それは結果としてみると間違っていたとはっきりいえることでしょう。漢字からカタカナひらがなを生み出したり、明治時代に新しい言葉を日本語に落としこみ生み出した先達らは素晴しい。日本語の無限の可能性とも言うべきものを示しているのですから。

一方でいま流行しているメールのことばというのはこの本ではどっちかというと否定的な向きに捉えられておりますが、極めるところまで言語を簡易化するというのも、ある種の進化であるような気もします。言葉を使っている人たちが言葉を変えていくのは止められるものではないですしね。

そうは思いつつ、この本を書いたかたが主張されている日本語の持つ美しさ、格調高さを守り伝えることの大事さに共感するところがあります。「肝心」は「肝腎」だったんだよ、という内容もいくつも載っていますが、それは単純なクイズとして掲載されているのではなく、こういう成り立ちがあってこういう漢字を当てられていたものだったのだ、ということで、所謂旧仮名遣いや旧字体はやたらむずかしいものではなく、むしろ論理的にそうであったと説明されています。現代仮名遣いはそのへんの論理性をすっとばしたところで成立しているので、「ぢ」と「じ」の矛盾が生じる、と。

そんなわけでコンパクトに読めますし面白い内容でした。お奨め!だと思います。あっという間に読めますので、ぜひ。

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