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「大井川に橋がなかった理由」

「大井川に橋がなかった理由」を読みました。
箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川。その大井川は、橋がなく、船でもなく、人足が徒歩で旅人を渡す、という形態を取っていたわけですが、それはいったいなんでなのか?という本です。

江戸時代の橋は木造だからいったん造ったらそれで終わりではなく修繕しなくてはいけない、だからなんでもかんでも橋をかけるわけじゃないんだそうで。橋を架けるコストに見合うだけの交通量がないと、そもそも橋は架からない。まずそこで目からウロコでした。で、川を渡るのに舟を使ったりするわけですが、今度はその船賃を真っ赤っかな宿場財政の補填に使っているために旅人は実際のコストよりも余計に通行料を支払わされているんですよ、という話も出てきて、なんかこれは今にも通じるなにかがあるようで非常におもしろい。

さて大井川ですが、人足が川を渡って旅人を渡すというシステムが確立すると、値段としては高値設定になったんだそうで。何故かというと、常時人足を確保する必要が生じるので、システムを廻して行くためにコストが上がるんだそうで。するとおカネがかかるのを嫌って、大井川を渡る以外の迂回ルートを選ぶ旅人も出てくる。すると大井川利権(?)サイドとしては儲かる話を取られてはたまんないから役人に手を回して迂回ルートを潰そうとする。
うーむ、なんてありがちな話でしょうか。で、しかも、この本を読むと、幕府のお役人は大井川を渡る時におカネを取られないらしい。しかしパンピーの旅人や参勤交代で来た人は払っている。ええーそうなのかよ!

というわけで、なんとなくこの本全体から「旅行先でぼったくられるのは昔から変わらないよ!」と言われているような気がしてしまいました(笑)

従来言われている説(幕府は、軍事上の理由から橋をかけさせなかった)に対して、様々な観点から反証する内容はとても分かりやすく面白い本だと思いました。

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