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November 2009

「ふたりでのった新幹線」

「ふたりでのった新幹線」という子供向けの本を読みました。

小学校四年生と一年生の兄弟がお母さんに言いつかってお父さんの大事な書類を新幹線に乗って届ける、という話です。で、お兄さんはお弁当を食べ過ぎてお腹を壊しトイレに駆け込み、弟は帰ってこないお兄さんを捜して新幹線内で迷子になってしまい、挙げ句大事な書類の入ったリュックをなくしてしまい…という道中。しかし周囲の親切な大人が兄弟に親切にしてくれて兄弟は無事お父さんのもとに書類を届けました、というお話です。

いや、これ前提がおかしいだろ。そんな大事な書類を小学生に運搬させるなよ、と。
でもそこはそれ仕掛けというか設定がお母さんの口から語られます。
条件は金曜夜。明日までにお父さんに書類を届けなくてはいけない。時間が遅いので宅急便でも速達でも間に合わない。お母さんは明日仕事なので届けに行けない。お父さんは風邪を引いているので取りに来られない。
という設定です。
ここまで設定しているんですが、その設定が穴だらけです。

なんでファックスじゃいけないのか。その書類は土曜日に必ず原本が手元になくてはいけないのか。しかし、そんな大事な書類ならそもそも小学生が運搬するほうがおかしい。
そして、土曜日にお父さんは寝込んでいて電車に乗れないと言うことは、当然会社にも行けないということです。会社に行けないのに何故原本が必要なのかが分からない。個人で仕事?いや、単身赴任という設定があるので、ある程度の地域に支店が存在する会社にお父さんはお勤めのはずである。

で、お父さんは会社に行けないんだから、そもそも土曜日当日に書類が必要になると言う方がおかしい。翌日の日曜日、宅急便の日曜午前指定でいいだろと思います。もっと言うなら、お父さんの会社宛に宅急便で日曜日に届けて、お父さんの手元にはファックスだけ送付すればいい。
こんなに頑張って設定を書いているのに、その設定がツッコミどころだらけです。だから設定が余計小賢しく感じられます。
なら素直に小学生がお父さんのところに遊びに行く話じゃいけなかったのかと思います。

あと気になるのは、書類を入れたリュックがなくなって、そのリュックを取ったのが、サングラスのお兄さんとおけしょうのこいお姉さんじゃないかと疑われる場面ですね。サングラスはいいんだけど後ろに控えているおけしょうのこいお姉さんという存在がまた意味が分からない。

サングラスの怖いお兄さんとおけしょうのこいお姉さんとまとめて子供の目には悪そうに見えたんだけど、実は二人ともいい人だったよ!という話なのは分かります。
ですがそこで「おけしょうのこいお姉さん」を出してくるその姿勢がそもそも偏見に満ちているではありませんか。
子供から見たら化粧が濃いか濃くないかなんてよくわかんないし、そもそも子供から見たら20代でもおじちゃんおばちゃんに見えるだろうよ!

サングラスのお兄さんは「サングラスのお兄さんがめんどくさそうに答えた」り「サングラスしてるから怖く見えたけどサングラス取ってみたら優しそうだった」という仕掛けがあるから、一見怖そうに見えるルックスという仕掛けの意味が分かります。

だけどお姉さんは、子供に無愛想に対応したわけでもないし、嫌なことを言ったわけでもないんですよ。ただ単に子供の目から見ておけしょうが濃かっただけで、連れのお兄さんと楽しそうにおしゃべりしているだけです。
なんだか凄い理不尽なものを感じました。まあでも子供ですからね、小学一年生だからね、一度「おねえさんおけしょうが濃いね」と思ったらずっとそうだよね、とそこは妙に納得しました。

いや、児童向けの書物の設定にこんなツッコミ入れるのも大人げないのは分かってますよ!分かってるんだけど書類を届ける話があまりにも変だったので、ついでにおねえさんへの偏見が気になりました(笑)

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「仁義なき戦い」

10月にCSで放映された「仁義なき戦い」をやっと見ました。
菅原文太というとNHKドラマの印象が強く、最初に「菅原文太だ」と認識したのはそもそもが「武蔵坊弁慶」の源頼朝でした。あと、CSで見た「獅子の時代」の主人公の銑さんとか。最近のでは「ハゲタカ」ですね。

というわけで他にもジャンルを広げようぜ!と思い立った折にCSで「仁義なき戦い」が放映されるらしいので録画するだけ録画しておきました。まあそれをやっと一作見たわけですね。

しかし、ながら見していたせいか話が分からない(笑)出てくる人がバンバン死んでいくので誰が誰なのかも分からないよ!という状態に陥ったので、ちょこちょこ見直しながら見進めて行きました。でも結局、松方弘樹と梅宮辰夫以外はなんかよくわからないまま死んじゃったよ!最初からながら見するなという。

という有様だったんですが、これは逆に言うと話という話はないんだなと途中で気づきました。つまりこれは皆がガンガン死んじゃう話なんだよな?と途中で気づきまして、気づいたら山守組長の虜になっていました。
ヘタレオヤジに見えて実は黒くない?と思いながら見ていたら、本当に黒い人でした。でもヘタレっぽさが堂に入っていて、実際に脅されてて不甲斐ない。
とても良いです。不甲斐なくヘタレなのも真実であり、不屈で偉そうなのも真実。これが素晴らしいです。もう山守組長に釘付けですよ私は!

このシリーズは前の話で死んじゃった役の俳優さんが違う役で登場するらしいですが、山守組長は不変らしい。違う組長も見たいので違う話も見ようと思います!(そもそも文太を見ようと思っていたのに趣旨が変わっていますが、いやいや広能さんも問答無用にカッコイイよね)
しかしその前に余りにも誰が出てるんだか分からないのでもういっぺん見ようと思います…

家人に「これ見るんだ!」とワクワク録画報告していたら「血がバンバン飛び散るから女性向けじゃないよ」と忠告されたのですが、べつに指が飛ぶシーンが映るわけじゃないしねえ。こういうものだと思うと、それほどでも。
むしろちょっと前に見た「黄金の日日」の善住坊鋸引きとか仮面ライダーの初期気持ち悪いショッカー部下の方が怖かったです。
どっちかっていうと、気持ち悪いものは想像させて気持ち悪いとか、直接的でない怖さのほうがクルなあと思いました。

あと、この映画のメインテーマですが、これだけはいろんなところでいっぱい流れているのを聞いていまして。この映画でも人が死ぬとメインテーマがかかるわけですが、所謂、パロディを先に見ちゃってから本家を見るという不思議な状態になりました。
やりつくされたパロディを先に見てから漸く本家を見るという点では初期仮面ライダーもいっしょで、本郷猛がショッカーに掴まって改造されるシーン、あのパロディも世の中に氾濫していますよね。
むかしのを見るとそういうポイントもあるのかと思いました。

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仮面ライダー(初代)を見ていて…

2号編というのに突入しました。
分かりやすい変身ポーズ、突如投入された女子キャラ、敵キャラのおどろおどろしい造型は変更され、主人公の変更に伴い主役キャラも明るくなってみました。凄い路線変更だ…!ジャ○プのようです。なんかこう、急にバトルものになる奴みたいな感じで。
思えば極初期のは、勿論面白いのは面白いんですが、どうも子供向け?という部分が多々あり、ぶっちゃけ掲載誌を間違えたまんがみたいな印象があり、ほんとにこれ子供向け番組だったの?!と首をひねっていたのですが、2号編というのはとてもキャッチャーな印象です。なんかこう、世代を超えた安心感があるような。

まあそんな感じに拝見していた仮面ライダー。
とある回のショッカーさんの計画は、サボテンの花の形状の爆弾による大規模テロ。
計画の第1段階として、日本のどこそこダムを破壊し、そのダムの下流に位置するローカルな一都市を占拠、ここを拠点にして日本を征服するそうです。
……いや、そんな交通の要衝でもなんでもないローカルな都市を拠点にしてどうすると……
最初から首都圏を制圧しろよ!意味がわかんないよショッカー日本支部!
世界規模で活躍してるらしい悪の組織なのになんでそんなやってることがしょぼいの!

と、笑いました。
良くある「なんで悪の組織はわざわざ日本の一地方だけ狙うんですか」的なお約束については、ショッカーは「日本支部がある」「仮面ライダーを打倒する必要がある」というお題目を以て必然性を維持していると思います。
でも計画がなんか微妙にしょぼいです。設定が大仰なので余計しょぼく感じられました。おもしろいけど。

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true tearsがブルーレイで発売されますよ


Bn_half_3

いきなり宣伝コンテンツです。井汲さんに教えて頂きました。バナー貼って宣伝してみます。
なんでも、申し込み受付期間が2009年11月10日~12月16日ということだそうで。
そうは言っても私はブルーレイ持ってないんで買えないわけなんですがね!

******というわけで、この記事はPRなので12/16まではこの記事が一番上に存在します********

以前やっていた深夜枠のアニメなんですが、カテゴリーとしては学園ものですね。
ファンタジックな設定が出てくるわけでもなく、ショッキングな出来事が起こるわけでもないので、内容的にはかなり地味目なアニメだと思います。

主人公が眞一郎、彼の周りに、彼を慕う女の子が三人でてきて、恋愛模様が繰り広げられる。つーと美少女ものっぽく、実際スタッフの方もそういう意図で作ったそうなんですが、恋愛バトルとしてはなかなかのものですよ!

主人公の眞一郎の友達に三代吉という、これがもう本当に気の良い男の子が出てくるんですが、三代吉はあいちゃんという女の子と付き合っている。三代吉はあいちゃんラブなんだけど、実はあいちゃんは主人公の眞一郎のことが好きなんですよ。で、あいちゃんは、三代吉を裏切って眞一郎にキスしちゃったりするわけですよ!絵も世界観も爽やかだけど、根底にあるのは爽やかじゃないのです。

私が好きなのはヒロインの一人の比呂美さんで、彼女はかなり陰影があります。美しく、学内では優等生であるんだけど、惚れた男に近づく女の子を敏感に察知して牽制してみたり、なかなかイイ性格をしている(笑)
ぶっちゃけ私は比呂美さんに惚れて最後まで完走しました!

もう一人、乃絵という女の子(バナーの子です)この子はピュアで純粋で、子供っぽいタイプ。いきなり木の上に登ってたりいつも変な歌歌ってたり変な発言飛ばしたり、そうとうに電波っぽい子ですが、彼女は、心根が純粋であるが故に、常に目の前の相手の真実を見抜いてしまう。

彼女らが眞一郎(主人公)と繰り広げる物語は非常にささやかなものですが、タイミングが悪くて誤解が解けなかったことで色々違う方向に話が進んでしまったり、そういう心理のアヤが面白いところだと思います。

アニメって再放送されるものではないので、これを見ようとすると、CSに加入するか、レンタルで全巻借りてくるか、あるいはソフトを購入するかって話になると思いますが、これはとても良質なアニメだと思いますので、なにかのきっかけで「ああ、こんなのがあるのか」と思ったら、お勧めの一作ですよ!

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500系のぞみに乗ったよ!

10月はちゃんと500系に乗って東京に行きました。
まったくレポになっていませんが携帯で撮った写真をアップ。クリックするとちょっと大きくなります。

Nihonkai
よくわからん画像ですが、これは500系から京都駅の在来線を見下ろしているところで、到着したのは寝台特急の日本海です。京都駅は新幹線ホームが在来線から見て高いところにあって、まさに見上げるような感じ。東海道新幹線様に見下ろされている感じを味わえます(※妄想)

Rogo

上は京都駅の新幹線の案内です。700系型のもありますけど、京都はコレ。

Pengin

これは都内で撮りました。スイカペンギンて本当に至る所にいるんですね。やれカード作ってね僕が使えるよ!とアピールする彼には相当な商魂を感じます。牛丼屋でエプロン掛けて「スイカ使えます」とアピールするペンギンが居たときはいっそ感服しました。関西にはイコちゃんがいますが、彼はあんなにカードカードカード言わないですよ。

Uchiwa_2

おまけです。これは夏に新幹線に乗った時に弁当買っておまけにもらったうちわです。どうやらN700系であるらしい。(Z1と東海のN700系の編成番号が書いてあるので)プラレールのN700系は西日本さんのものらしく編成番号が西日本所属のN1なんですが、JR東海さんが自社で配っているうちわにはZ1編成の文字を入れて良いらしいですよ?(それは自社だから)
いやー、これね、可愛いか可愛くないかって言われたら可愛くないと思うんですよ!東海さんはもっとN700系を可愛くアピールしてあげて!ちなみに↓がサンリオのしんかんせんキャラです。

Sanrio_2

この、一番下のがN700系です。かわいいでしょ?ちょっと上にいるのが700系でN700系は700系キャラよりちょっとお顔が長い。でもかわいい。こんな微妙なうちわでなくてもっと可愛いものを!

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お菓子の国のハッピーバースディ

Yes!プリキュア5GOGOの映画「お菓子の国のハッピーバースディ」が東映チャンネルで放映されたので見てみました。…けどなんか驚きましたよ。ええええーそれでいいの?って感じで(笑)

お話としてはプリキュアたちがお菓子の国に招待されるんだけど、そこの女王様が悪者に洗脳されているわけで、その悪者はお菓子の国のお菓子がうまくないから究極の菓子を求めてプリキュアでアイスとかクッキーとかを作りたいらしい。
さて洗脳から醒めた女王様が悪者に向かって叫ぶわけですが、その内容が凄い。
「この国のデザートはなにを食ってもうまくなかった」と言う悪者に対して女王様、
「あなたが美味しいと思わないのは美味しいと思う心がないからです」と仰る。

えええなにそれ!それを提供する側が言うのか!お前の国の菓子がその悪者(ムシバーン様と仰るらしい)にとって本当にうまくないのかもしれないだろ!!
と、思ってしまいましたヨ。
悪いヒトが最後に改心して「わしが菓子を美味いと思わなかったのは味わう心がなかったからだったのだな…」とか言うならとてもよく分かるんですが、お菓子を出した側が、お前がウチの菓子を美味いと思わないのはお前の心がけが悪いんだとのたまう。すごい子供向け映画です。ちょっと衝撃を受けました。マジびっくり。

もういっちょ、女王様がプリキュアたちを崩壊する城から脱出させた場面。
女王様「プリキュアたち、これ以上あなたがたを巻き込めません!逃げて!」
プリキュア「わたしたちがあいつを倒します!この国を守るために!」
とかいう話になるのかと思ったら、女王様ったら最初からプリキュアに丸投げする気満々でした。どんだけ自己中なのこの国は!

なんか凄い映画を見てしまいました。びっくりだよ!
帰宅した旦那に「女王様の考えはおかしいと思う」と訴えたところ(訴えるなよ)、デザート王国の女王様は典型的なプロダクトアウトの思考だそうです。そ、そうなのか。難しい話を聞いてしまったのであわてて検索してみました。


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