February 2009
フレッシュプリキュア!のキュアドール
買いました(笑)
って笑ってる場合なのかと。えー。
私は三人みんな好きなのですが(強いて言えばイースですね!ってそれ三人じゃねえ)、プリキュアを見る幼児というものはどの色を好むものなのだろうかと思い、選んでもらいました。なんか黄色かピンクがいいらしいですがキュアドールは行ったお店に黄色がなかったのでピンクになりました。
えー、反省して次回からは戦隊モノも見せてみようと思います。
フレッシュプリキュア!本編ですが今のところおもしろく見ております。今回の敵はサラリーマンみたいなのは出てこないようですが、不幸のゲージに本当にFUKOと書いてあったりしてオモシロですな。ところで子供に付き合って何度も見せられるまで「ナキワメーケ、我に仕えよ!」って言ってるって分かりませんでした。
そうそう、銀魂も見ている我が家では初回にイケメンの敵キャラがカップに砂糖をぶちこみまくったとき「と、糖尿?」と突っ込んでおりました。銀さんかヨ!(声は沖田君だしな)…って思ったらさすがにあれは飲まないのか。
森に眠る魚
角田光代さんの「森に眠る魚」を読了。
東京都心の文教地区、とある幼稚園ママグループはライターの取材をきっかけに小学校受験にのめりこんでいく…というストーリーです。読み終わって、実際に起こった事件をモチーフにして書かれた小説だということに気付きました(もっと早く気付けヨ)角田光代さんは「八日目の蝉」もそうでしたけどそういうジャンルを好まれるのですかね。
女性どうしの距離感というか女子グループの怖さみたいなものを読んでいて味わえました(笑)こ、これはこわいな!こんな怖いものをさらさら書いているあたり、角田光代さんという人はほんとうにいじわるだなあと思いました。女性のイタさというものをあますところなく表現するよね?
小説全体の感想としては、これは母親になった女性の視点なんだけど、最終的には家族の物語になっているなという感じです。母親は「子供の未来の可能性を広げるトカナントカ」とお題目を掲げて、別にこども自身のためとかでなく、ただ単に今自分がそれをやってみたいから小学校受験をさせるわけですよ。
しかし、こどもというのは親のやりたいことを具現化するための存在ではなく一個の個人なのです。その、「母親の思い込み」というものを、子供なりのやりかたでばきっと砕いてしまう。
だけど砕かれてみて家族のなかで初めてお父さんがお父さんとしての役割を果たし、彼女らは自分たちが家族であることを確認するのです。こどもはこどもであり、しかしひとりの人格であると痛烈に思い知らされました。
そしていちばん子供らしい子供がなんだかうまくいっちゃうあたり、そういうものかもしれないとも思ってみたり。非常に興味深く面白い話でした。
銀行仕置人―池井戸潤
「銀行仕置人」(池井戸潤)です。
なんとなく買ってみた本です。銀行もの。がーっと一気読みですよ。
融資の失敗の責任を取らされ「人事部付き」という閑職に追いやられた主人公・黒部。
彼は自分が陥れられ詰め腹を切らされたことに気付く。
追いやられた先での仕事といえば行員名簿の作成、そこはまさに行内人事の墓場。
そんなとき黒部は人事部部長に呼ばれ、”社内の不正追求”という任務を任される。
さまざまな支店に出向き行内の不正を暴いていく彼は、やがて自分を陥れた存在に近づいていく――というストーリーです。
ベタですね。非常にベタな設定であり、ベタな展開を見せます。
このまま行内で「普段は座敷牢と呼ばれる部屋で名簿作成、しかしその正体は不正融資やら行内の不正を暴く銀行仕置人」とかシリーズ化してもいいと思います。いや、むしろ変に職場復帰とか考えずにそっちの道に進んだらテレビドラマのシリーズものになりそうですよ!ぜひ見たい。
とか言ってるとほめてるのかよくわかりませんがひとつひとつの案件は一章ごとに完結するのでむずかしくなく、読みやすくてよかったです。ライトにおもしろいです。しかしラストに近づくに従ってヤミ金融に幾重にも食い物にされる経営者の描写なんぞは非常に怖いモノがあり、ライトなだけではない。
あ、そうそうこの作品で一番謎だったのが、主人公の黒部さんのご家族がまったく出てこなかったことです。出世コースからはずれ銀行内での出世がパー、という状況でご家族が出てきても描写に困るところかもしれませんが、本当に影もかたちも出てこない。銀行さんというのはなんとなく出世する=結婚しているというイメージがあり、ちょっと謎でした。っていうか妻子がいないならいないでそう書いてあればふーんと思うんですけど、本当に影も形も出てこないからな。
いろいろ書きましたがさらっと読むには非常に読みやすい作品でしたしおもしろかったです。
今度代表作をチェックしてそっちに行ってみようと思います!
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