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いちご100%最終回感想・その2

さて。いちご100%が「非・東城エンド」であったことについて、続き。

東城さんの行動はツッコミどころが多い。彼女に悪気がないのは分かっているが、しかし、なんつうか、微妙なコトを何度もなさるヒロインです。3年になってからはアレですね、向井こずえへの対応。自分が真中を好きなことを隠して、こずえと真中の仲を取り持つかのような行動を取る。でも「真中くん、信じていいよね」というモノローグ。何をどう信じているのか解釈が分かれるところだと思いますが、普通こういう行動をとってしまうと、あとで自分の気持ち(本当は真中が好き)とバレたときエラいブーイングものになりかねない。

彼女は引っ込み思案で自分の気持ちをとにかく伝えることが出来ない。だからこずえにも協力してしまう。で、追い詰められないと動けない…わけで、真中が西野と付き合い始めてからようやく真中に自分の思いを伝える。
引っ込み思案という性格だからしょーがないんですが、なんで真中がフリーの時にやらずに、西野と付き合い始めてから真中の寝込みを襲ったりするのか…(←なにぶん微妙にアンチ的)

しかしまあ、引っ込み思案な女の子が、自分の気持ちを伝えられずにいて…と来たら、「最後は勇気を振り絞って自分の気持ちを伝えハッピーエンド」と来るものではないでしょうか。こずえと真中のデートを取り持ち、ずっと気持ちを伝えずにいて、ずっとこのままでいいと思っていたら真中には彼女が出来てしまった。そこでようやく告白するも玉砕。さらに諦めきれずにもがき、たいそうみっともない行動をやらかし、ようやく最後にふっきる。それは話のオチとしてはなんか…『え、これは引っ込み思案の女の子が成長する(?)話じゃないの?』と思っていたんだが、どうやら違ったようです。

西野は努力して努力して真中に近づき、ストレートに思いを伝え、恋を実らせた。
これは一方では一本筋が通っているんだけど、東城側の筋はなんか、「引っ込み思案でいたら恋が叶いませんでした。」って、なんて現実的な(笑)漫画なのに!
まあ、漫画だから恋愛に対して積極的にがんばった西野が報われるものだといえばそうかもしれませんが、「思いを伝えられずにいて、ぎりぎりになってやっと言ったらタイミングが合わず間に合いませんでした」っていうのもスゴいなと。

恋愛はタイミングが大事!
とかそういう現実的な話なのか?
それともがんばった西野が報われる話なのか?

「西野人気」で片付けてしまってよいのか…まあ、実際人気あったと思いますけどね。
だってアンケートで連載打ち切りが決まるジャンプにおいて、新連載○連続といった改編時では何度も西野エピソードが用意されていましたから。新連載に対抗してアンケートを取れるキャラクターとして、何度も西野つかさが投入されてきたってことは、西野にはアンケートを取れるだけの人気があったとゆーことではないかと。ただまあ「ジャンプだから人気がありそうな西野にシフトした」というのもちょっと違うように思います。

そう思うのは、東城の行動の突っ込みどころの多さ。一番わかりやすいのは自分の恋心を言わずに向井こずえを応援する話なんだけど。
例えば「塾でも同じクラスになりたかったな」とか葉っぱちぎりまくってぼろぼろにしてしまったりするのはとてもじゃないが褒められた行為ではないと思う。
あたしがあたしの部活選んで何が悪いの?というのも、かなり突然の逆切れ行為かもしれん。
1年のバレンタイン時に「西野さんと別れたからいいと思って」というような理屈で友達チョコをあげるのも、「西野さんと別れたって聞いたからって笑顔すか?なんかその言い方どうなのよ?」と、突っ込める(すいません、突っ込みました。死ぬほど突っ込んだ)
2年真中誕生日、なんで文房具を渡すだけで勝負パンツなのか、いまいちナゾ。気合?そういうもの?

(そもそもフラれた後の「この恋は実ることがないかもしれないけど」ってのも微妙だよなあ。「実ることはないだろうけど」ってなら分かるよ。でも、まだ、何かを期待してるんだよね。それも微妙だと思いませんか?)

河下先生は、なんというか東城綾という女の子をちょっと微妙な、ある意味一番人間味のあるキャラクターとして描いてきたのだと思います。そういう女の子が一度は自分の殻を破れぬまま恋に破れ傷つく姿を結果的に描いたというなら、それはジャンプに載ってるラブコメ漫画の意義としてはどうなのだろうと思いながら、ひとつの作品としては非常に興味深いものであったように思った次第です。

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