anego 感想
anegoの感想、いきなりですが。
ともさかコワいよーサイコー!
原作だと彼女の同期に送っただけだったのだが、「奈央子さんはウチの主人と不倫してます」メールを会社全部に送ったそうですよ?どのようにして可能なのかよく分かりません。同じフロアだけとかならまだ分かるのだが…
そんなノリでバージョンアップしててかなり痺れました。ともさかのために次回も見てしまう(笑)嫌がらせがさらにエスカレートするそうですが、これ以上なにをすればいいのだってくらい強烈な先制パンチだな。恐るべし。いや、予告見ると、奈央子の実家にチクるんだけど。
なんだ、ともさかがここまですごいなら最初から見ればよかったですよ。家の中でもあんなカッコで、髪はつねに巻いていて、どんな奥さんや。
イチゴ食いの杏梨@汚れた舌はどうもネタ勝負っぽいきらいがあるので、静かにホラーな絵里子のほうが個人的にはコワいです。つか、杏梨より絵里子のほうが雰囲気ハイソっぽい気がする。
そして今回ちょっと驚いたこと。
加藤雅也、あそこまで棒読みキャラだったのか(爆)真面目なこと言ってるのに笑っちゃうよ!
で、原作は会社のお友達に貸しましたが(いま二人目)ドラマを見た感想が真逆だったのでどうしよう。えー、加藤雅也(沢木)なんですが、私が棒読み演技に笑っていたところ、まわりのお友達は「あんなふうに迫られたらふらっと行っちゃうよね~」と。「だってあんないい男が言い寄ってくるなんて話がうますぎるでしょう!絶対よその女にも同じ事を言ってるに決まってる!(つか、そもそも棒読みなことに笑ってるだろーが)」
と言ったら賛同が得られませんでした(爆)おかしいなあ。
でも次回予告を見るとそのとおりです(いや原作読んだけどさ)
奈央子、黒澤に玉砕してふらっと沢木に行ってその沢木もあんなだというのがなんつうかかわいそうな話だ…それは要するに見る目がないとゆーことで(ヒドい物言い)
よほどテンぱってるんですよね。
うーん、でも最初のナレーション、運命の人がいるならしるしをつけておいてくれればぶざまな玉砕しなくてすんだのに、って、この人幼いなあ(だからヒドい物言い)
そりゃぶざまだったって思うんでしょうが、意を決して欲しいと思ったものにぶつかったんでしょ?その時は黒澤を運命だと思ったんでしょ?で、きわめて妥当に断られて(あの断り方は妙にリアルだ)、玉砕したってゆーのは分かるけどさ。「黒澤くんは運命じゃなかった、あの行動はぶざまな玉砕であって、私の本当の運命の人は沢木さん」って、…正直、なにそれって感じ。
今の彼女はテンぱってるから何を言っても無駄なのでしょうが…
奈央子って「いい人」っていうか、人に嫌われるのが怖いんだろうなあ。嫌われるのがいやだから誰にでもいい顔をするってゆーか、断る度胸がない「だけ」とゆーか。そういう、なまじ「私はいい子をやってたの」ってゆー人が、「もういい人は辞めるの!」とか言い出すと、結構回りが見えなくてコワいことをしでかしちゃうんだなー、と。辛らつですがそのように思いました。
そもそも奈央子がいないと稟議書一枚書けないあの職場がおかしいんだけど(いや、あの職場はそもそも全部おかしい)野田君がいないとダメ、ってのは嘘だと思うし。実際一人休んだら仕事がちっとも回りませんなんてことありえないよ!
わざと「職場で必要とされて頼られてる奈央子」を演出してるようで、最後まで持っていきたいんだろうなー。
ここから先は原作のネタバレ感想。
原作で一番衝撃だったのはラストの絵里子の「だって運命だと思ったから」でした。
奈央子は沢木を運命だと思いたくて、奈央子の前に沢木と付き合っていた女も運命女だった。運命って言っちゃう女が沢木に引っかかるのか、と思ってたら、沢木の妻も沢木を運命を思っていました。うーわー最後にブラック。
原作の奈央子はいい子をやってきたと言うんだけど、性格がいい人ではないと思う。でも、信義の人ではある。だって不倫とか相談事を絶対ばらさないわけでしょ?信義の人だから、自分の信義に則らない行動をする溝口(原作では恋人)が許せなかったりする。
でも溝口の立場に立ってみれば、恋人に頼まれてタダで会社のお偉いさんを脅すなんてことはありえないよなー。正直、そんなこと言われたって、溝口だって困るだろう(って何を溝口の立場に立ってるんだ)
黒澤の彼女が結婚を迫ってるって聞いて腹の底で「バカな女はね」と思ってるあたり、うわあ。しかし結局、結婚した黒澤は落ち着いた性格になり、仕事でもしごかれて、黒澤は変わって、立派になった。変わった黒澤を見て奈央子は驚く。
「バカな女は商社ってだけで男に結婚を迫るのよ」と見たこともない黒澤の彼女をバカにしていた奈央子よりも、黒澤の彼女のほうが、まあ、言ってみれば先見の明があった。
黒澤が変わってから「人は変わるものだ」と気がつく奈央子は、本当に運命の王子様がポンとそこにいて現れるのを待っている人なのかも、と思いました。
やっぱ林真理子は上手いなあ。林真理子ってゆーとどうしても「きれいな金持った女が金持ちのいい男と恋愛して「退屈だわ」とかゆってる話」というイメージがあるのですが。(読んだのがそんなんばっかだったのか?他のもあるけどさ)でも、奈央子の人物像を見てると、この人はやっぱこういうの描くの上手いなあと思う。
一流商社で一般職に就いたキレイなOLがカッコいい系に見えてどうも結婚できない、退屈しのぎに遊んであげてるつもりが舐められてた、どうして?…って言ってる人が、「私、これが運命だと思うんです」と言っちゃう。こういう感情というのは取材力や人物描写の力なのでしょうが、こういう俗っぽくもヘンに純粋なものを持った人を描けるというのはやっぱそういうのが上手い人なんだと思いました。
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