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大河ドラマ「獅子の時代」

最近CSづいてます。「獅子の時代」「太平記」視聴に加えて、「武蔵坊弁慶」放映開始。
最近地上波のドラマは、1クール1本とか多くて2本しか見てなかったんで、ンな何本も見てられるのか?と思ったけど、意外とイケるものです。
大河ドラマ3本見てるんですけどね、結局。「獅子の時代」「太平記」及び今年の大河「義経」。でも意外とイケます。

「獅子の時代」は見始めたのが「死の影」の回で、まさに会津戦争のまっただ中。
ってゆーか何?なんで戊辰戦争やってんの?!という予備知識のなさでいきなり見始めたのでした。

しかしこれが面白い。攻められる側攻める側、生きようとする者死のうとする者、それぞれの意志と思考があり、それがまったくかみ合ってない。まったく違う立場に立った人間同士、正反対の価値観でぶつかり合うのですよ。
「死んだら駄目だ、生き延びよう」と子供が親に訴えると、お城のために討ち死にすることこそ本望、生き延びようとするなんてその発想じたいが信じられないと親は反論する。
戦争で死ぬのは当たり前。生き残るのは恥ずかしいことだ。
だって、女性が集団で自決しようとして、一人だけ妊婦は自決しないって話になる。
それって「後継ぎを産むから」なんですよ。妊婦さんは出産後、「後継ぎじゃなかった、女の子だった」と嘆いて自分も死のうとするんですよ。

こんなのおかしいです。こんな考え方はおかしい。おかしいんだけど、真面目にそう信じている。戦争があったらお国のために死ぬのは当たり前だと。生き残ろうとするのは恥ずかしいことだと。あととりの男の子を産むために女は生きているのだと。

おかしいんだけど確かにこういうものがあったのだろうと思ってしまう。そして、こんなおかしな考え方は、果たして昔のものだと言って片付けていいんだろうか?と迫るものがありまして。すごいドラマだなーと感服しました。

いっぽう、会津を攻める薩摩サイドの内部でも、かみあわない価値観がぶつかりあう。
乱暴狼藉を働く自軍の兵士を処罰する、そうでないと示しがつかないと言う人あり。(処罰ってゆーのは切腹ですね)いっぽう、自軍の兵士を殺すなんてとんでもないと言う人あり。
敵にはなにをしたっていいと思っていて、自分とこの仲間は仲間という強烈な仲間意識。
それに対して、戦争状態にあっても敵に対してやってはいけないことはあるのだという考えは国際法上における戦争のルールの話なわけで。

「乱暴狼藉を働く自軍の兵士を、示しがつかんから処罰する」と言い出す人は洋行帰りの人なのです。(で、反対するのはその人の兄貴なんだよな)そっちの価値観の方が現代的なんだけど、どうにも戊辰戦争当時では、この考え方は浮きまくっている。

考え方のぶつかり具合で、変わっていくものも人も、そうでないものもあるんですけど、ものすごくダイナミックな物語です。すごいなあ、この脚本。

菅原文太演じる平沼銑次(ダブル主人公の一、もう片方は加藤剛)はナニを考えてるのかいまだによくわかんないんですが、多分いい意味で、深い思想に則っていないような気がする…というかむしろ、あんま深く考えてないんじゃ?とか思ってしまうのですが(汗)深く考えてたらああはなるまいと。
だってさー戊辰戦争で会津で戦ってそれが終わったら五稜郭までわざわざ行って、戦争終わったらなんとか本州に帰ってこようとするって、どれかやめとけばもっと平和なのに!そうはいかないのがこの人なんだろうなあ。

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