アンケのこと
そもそも、はがきくっつけておいて懸賞目当てで好きな漫画にマルつけて投函なんていうのは、とんでもなく子供の無意識に訴えるアンケート方式ではないかと思います。
(サンデーはアンケート部分切って、はがきに貼り付けて出すんだよね。ジャンプのほうがハードル低いんだなあと思うってなんで知ってるんだってサンデーのアンケ出そうと思ったことがアリ…結局出さなかったけど)
そのアンケートを重視しすぎて作品が壊れるまで漫画を終わらせなかったジャンプ方式はものすごい悪しき面を持っているけど、アンケートを見ていない雑誌はありえないし、あれはあれでアリだと思っています。
というか昔からそうだからああいうものだと思っていると言うか。
ちょっとまともになってきたらしいし前よりいいじゃん、みたいな感じです。
というわけで、まあ、昔のように「さんざん作品が壊れるまで引っ張って人気が落ちたら即うちきり」みたいなヒドすぎる話はやめたほうがいいと思いますが、それをやりつづけた結果ジャンプは作家に逃げられたわけですから。悪しきジャンプが壊した冨樫義博にまた連載持っていくあたり、ほんっとーにジャンプは追い詰められたんだろうなあ。
なので、
*子供の無意識に訴えたアンケートは重視する
(懸賞がいらない大人は自分の贔屓の作品にマルをつけるわけで、プレゼント目当ての子供の方がよりいっそう無意識調査なのではないかと)
*でもエンディングはそれなりつけさせてくれるし、以前よりは作家を大事にする
という条件であるならば、私個人としてはジャンプシステムと言うのはそれなりアリだと思っています。
というか、そんなふうに子供の意識調査をする場合、必要とされる作家の資質は、ベテランらしい技巧よりも、若くて勢いのある感性ではないかと思うんですね。だって結局バトル漫画のジャンプだし。
なので、そこそこ落ち着いた作家さんがベテランらしい技術を生かそうとするならば、体力もあいまって、何も、何度もジャンプでやらなくてもいいのではないかと。
とゆーのは井上雄彦がジャンプ後モーニングでヒットを飛ばしてしまったので「ジャンプでなくたっていいじゃん」という道はおもいっきり作ってしまったと思うのですが。
子供の頃からジャンプを読んでいて、何本も同時に始まった新連載が10週そこそこで打ち切られて、ついには1本も残らなかったとき、すごくショックを受けました。それに自分の好きな漫画が入ってると、どうして終わっちゃうんだろうと思った。そのうち、ジャンプと言うのは人気がないと10週で切る雑誌なんだと肌身に感じて知るようになりました。
そして、「もうこの漫画終わってもいいんじゃ?」という展開でも、人気がある漫画が延々と続いていたことも。
その循環は「黄金期の終焉」という形で終わらざるをえなかった。あんなものはいつか破綻するに決まっています。ちょうど子供の数だって減っていったわけだし。
それでも私はやっぱりジャンプが好きです。だって面白いんだもの。昔より今のほうが買いつづけてしまっています。だって買わないと全部読まないし(笑)
錬金の打ち切りによせて「大人読者の声は?」という声もネットでちらほら見たのですが、正直言いまして私は、ジャンプの裾野を拡大するなら、なによりもいま、子供にジャンプを売るべきだと思います。だって子供の頃からジャンプ読んでるから今も読んでるわけでしょ?
なら、同じように、子供の頃からジャンプ読んでる子供を増やさなきゃ。
言うまでもなく、「少年」ジャンプなんだから。
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