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「王家に捧ぐ歌」(5)お嬢様アムネリス様のドラマ(前編)


さて、お嬢様アムネリス様です。
ものごとはあるべき道をたどるのです、と仰るお嬢様です。このお嬢様は素晴らしい!マヤもいいけど亜弓さんはかっこいいよなあ、と思われる方向け、日本のお嬢様。設定は古代エジプトの王女だけど、日本のお嬢様キャラです。
才色兼備、お高くとまって気高く美しい。主人公貧乏キャラのライバル。でも、悪いヒトじゃありません。主人公の実力を認め…かと思ったら違いました。

お嬢様は、自分の許婚候補の男が、実は貧しい娘に思いを寄せているのを知っています。だけど私が愛するあの男が、私を選ぶのはあたりまえ。だってあの人は才能あふれる将軍で将来を約束された身の上、そして私はファラオの娘。私とあの人が結婚して、あの人はエジプトのファラオとなる。どうしてあの人が私以外を選ぶでしょうか?そーゆー思考回路です。

みっともないまねをして己の品位を下げようなどとは思わないお嬢様、貧しい娘アイーダを呼び出し、アイーダの本心を聞き出そうとする。お嬢様は、「愛しいラダメスが死んでしまいました、共に嘆きましょう」とアイーダにうそをつく。アイーダはお嬢様のうそを信じて、私もラダメス様が好きでした、と白状してしまう。そこでお嬢様豹変。
身の程知らずもいい加減になさい!バシッとアイーダを一喝。そしてお着替えにその場を立ち去る。するとお嬢様の側近たちは、アイーダを苛める苛める。お嬢様が好きなあの人を恋しいなどと誰もいえないのに、この女はなんて身の程知らずなんだろう、と。このあたりの変なリアリティはすばらしいです。木村先生は大映ドラマか少女マンガをかなり研究されている!
さて、お嬢様は着替えて戻ってきます。戻ってくると自分の取り巻きがアイーダを苛めている。「おやめなさい!」お嬢様は取り巻きたちをたしなめる。私たちは誇りを失ってはなりません。私たちはこの人に、ただあるべき道を教えればいいのです。お嬢様は仰る。
お嬢様は強いのでいつでも正々堂々です。誇りを忘れません。
お嬢様は正々堂々とだまし討ちをなさいます。ぬけぬけと大嘘をついてひとの本音を聞きだしておいて、「この身の程知らず!」と、それはそれは丁寧に仰るのです。ってゆーかこの状況でお嬢様がアイーダを置いていったら、そりゃ側近に苛められるのは目にみえておりますがな。でも放置しておいて、あとで側近をたしなめるお嬢様。素敵。なら最初から置いていくなよ!

素晴らしいお嬢様です。これを檀ちゃんが素晴らしく演じております。
手つきとか指先の動きとか素晴らしい。なんかおもしろい被り物も似合うのが素晴らしい。正しいお嬢様らしく、傲慢なのに厭味がない。だってアムネリス様はこんなに美しくて素晴らしくてお嬢様なのですから(王女様だよ)、傲慢なのは当たり前でしょ?

とゆーふーに敵キャラだったお嬢様アムネリス様は、クライマックスでいっきに、この話のもう一人のヒロインにのし上がってしまう。以下、続く。

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