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モンキーターン最終巻(30巻)加筆について(後)

さて、波多野と青島の別れがまがりなりにも描き足された一方で削除されたのが澄パート。亜紀さんに「どうするの?波多野くんを許してあげる?」と聞かれて、「ええ…でも…」だったのが、「…」に変更。「ええ、でも」何?と思っておりまして、なんか追加されるのかと思ったら、削除されておりました。
で、連載版の波多野・青島別れのシーンにあった波多野のモノローグが消えてますがな。えっとコミックスのみお持ちの方Orそこまで比べてないっすよな方、青島さんの「そうか…きっといつも波多野くんが」の次の波多野の横顔のコマ、連載版では「いつの間にか、忘れてた。いつも、澄に守られながら走っていたことを」とゆーモノローグがありました。それがコミックス収録にあたりざっくり消されております。もともと「澄に守られながら」が唐突だったから消したのかな。なら「見守られながら」とかに変えてもいいんじゃ、と思いましたが、コミックスって台詞を追加するという感じで書き直すという感じではないですよね。

というか巻末4コマのぶっちゃけぶりを見ると、澄の扱いがなんか可哀想になってきました。だって、澄の内面って結局描かれなかったし。最後許してくれるでしょうが、なんか1回くらい出てきたっていいじゃないですかと思うし。澄の台詞を削除して青島と波多野まわりを強化するって、そーゆー扱いのヒロインなの?っていうか、ヒロインをそんな扱いにしておいて、「作者本人が迷ってたからな」とか巻末で暴露してしまって、ぶっちゃけ澄より青島のほうが描いていて楽しいと言ってしまって、お気に入りランキングは1位青島、澄は「10位ぐらい」。ぐらいってなんですかぐらいって!言葉のはしばしがぞんざいに思えてしまいますよ?!

私は本誌でこの展開を見ていたとき、「いや、これは澄でしょ」とは最初から思っておりました。だって少年誌というのはそういうものだと思ったから。最初青島に行くように見えたのは、ドラマの定番として、最初くっつくに見えた方はフェイクだよーんという感じで。と、思っていたわけです。
そー思うと、「フェイクにしてはぞんざいな展開だなあ」と当時思えました。波多野は澄を振ったようにしか見えないのに、ヨリを戻すつもりもあったなら、なんじゃその誠意のない態度は!オマエは仮にも彼女を何ヶ月も放置なのか!
と。

でも、もしかして途中までは青島さんに行くつもりもあった…のですか?
波多野の迷いは、河合先生の迷いだったとゆうこと?
それにしても「保奈美と一緒だから澄ちゃんより青島のほうが描いてて面白い」って言ってしまって、本編での澄ちゃんは待ってるだけ・逡巡も見えず・最後はお約束で「憲ちゃんが好き」って、なんかそれも気の毒な。

なんともびっくりな最終巻でした。

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