雪組公演「青い鳥を捜して」
青い鳥を捜して。
というわけで、なんか名前を忘れていますよ。あー主人公、ジェイクですか。というか「探して」じゃなくて「捜して」だったのか。
というわけで石田芝居です。「再会」とおんなじですな。「再会」は好きでしたよ、気楽だったし。ノバボサの前に来る芝居としては、螺旋よりいいのではないかと。螺旋も好きだけど、私はひじょーに好きなんですけど、最初はわけわからなかったので。でも当時から「きれいなのは生徒さんの力なんだから当たり前じゃない」と言われて、そんなことはない!荻田浩一というひとは生徒さんの魅力を輝かせる人なんだ!とか言っていたように思います。ちなみに私の荻田デビューは螺旋のオルフェだったわけですが。あれがなんか面白かったから、「聖者の横顔」なんかもチケ取って行ってしまったわけですが。
思い出話はこのへんで、話を今回の芝居に戻しますと。ジェイクはどーなんだ?なんかあれはどーなんだ?あれが本当にいいのか?なんにも深く考えず有名女優と愛もなく結婚しようと思って、かと思ったら占いの「運命の人」ジーナにいきなり突っ走って、ジーナの正体が偽者だと知るや「お前は俺を騙してたのか」とか言い出すってのはなんですかそれ?しかもこの時点でジーナ(本名ケイト)とジェイクは出来てんのですよ。なにものだお前は!
(素直じゃないとかいろいろオプション説明はついていたが、そーゆー問題違いますよ!)
石田主人公の中でも最悪に位置しませんかジェイク。傭兵ピエール以上に女がどうでもいい話ってのもないと思ったけど、あるんだね。あるところにはあるんだね。つか、同じ人が作ってるからさ。
話が毎回同じってゆーのは私はイイと思ってます。やはり多かれ少なかれ長くやっていると、同じようなものにはなるわけで。で、新味を出そうとすると、だんだん品がなくなるっていうのは…ジーナ(ケイト)の「自分でするわ」は、この人ほんとにジェンヌにセクハラしてんじゃないの?と思ってしまいました(苦笑)だって、ぜんぜんまじめじゃないんだもの。こんないい加減でちゃらんぽらんで誠意のない恋愛モドキの話で、女性から積極的にっていう局地的なエロだけ狙ってるなんて、そんなつまらない。お前それ言わせてみたかっただけだろ!つーか。
石田芝居のファクター「急激な悪役の改心」は今回も健在(前出:「長い春の果てに」わたるくん演じるクロード)、いじめっ子の父親にして裏の臓器売買家業のヒト@はまこちゃんは、なんつうかまじめにやってるだけにこんなどうでもよく改心する役なのが…(笑)
あーなんかこのヒトの芝居でなんかすわりが悪いなあといつも思うのは、誠意がないからなんだと思う。肝心なところをギャグで落としてスルーするから誠意がないんだというか。「殉情」のときも、こいさん@まひる嬢がひっでーことするんだけど、それって本当にひどいから後にああゆう結果を生むことになったわけじゃないですか。なんだけど肝心なところをまじめにやらないから、後々の展開が身につまされないのですよ。私的には。
石田作品ってギャグで軽くかわしてるんじゃなくて、誠意を以て相手に対処するべきところで全然誠意がないからなんかなーと思います。
そして、女に対して誠意がない男なんか、タカラヅカの主役である資格はないと思うのですが。
ないよなあ誠意。うーん。いや、別に毎回偽りの恋でもいいですよ?でもね、仮にも婚約者のブレンダを裏切ってよその女と関係を取り結んだ後に「ブレンダにカレシが出来たの!結果オーライ!よし!」って喜んでるって、それってなんなの?
いっそ「猛き黄金の国」ぐらいあからさまに女がどうでもいい話がいいな…あの話は、石田先生のいいところがすごく出た話だと思うんですよ。
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