« 「罪に濡れたふたり」最終回後おまけ考察-3 | Main | 「罪に濡れたふたり」最終回後おまけ考察-5 »

「罪に濡れたふたり」最終回後おまけ考察-4

ひとつ思い出すとぼろぼろ出てくる迷台詞集。やっぱ筆頭はうんざりするほど愛してるよ、じゃないかなあ。あれは無理やりだった。相当強引だった。でも設定つかストーリー展開もなかなか強引です。香純の論理もスゴいことになっています。なんじゃそりゃー!と思ったことも実は多かったりします。

一番すごかったのはなんだろう?と思いながら選べないんですけど。というわけで数点挙げていこうと思います。思いつくままなので順位があるわけではなく。しかしやはりインパクトの強いものを選んでみました。

1.「あれはあたしのものだ!」
香純は由貴を捨ててアメリカから日本に戻る。失いたくない幸せな時間を味わった香純は、「宝物を失った時の怖さを味わうくらいなら、宝物は自分から捨ててしまえばいい」というモノローグと共に由貴を置き去りにする。
この時点で意味わかんないんですけど(笑)でもこれって嘘だったんです。そんなのは嘘。香純は、どこまでも由貴に自分を追っかけてこさせるために、由貴を捨てたのです。由貴が香純以外のことを考えないように。そして香純は叫ぶ。「あれはあたしのものだ!」
あれ=由貴です。おいおい弟さんにして恋人をあれ呼ばわりかい!スゲエ女だな。

2.あたしが安藤さんにレイプされたあてつけに恭子さんと結婚したの?
と、正確にそう言ったわけじゃないんですがそーゆー物言いをする香純。状況説明、以下。
由貴を捨てて日本に帰った香純は安藤に「オレと香純の子供を作ろう」と迫られ、由貴と電話で話している最中に安藤に襲われる。安藤は以前から香純の母の由香に惚れていたが告白できず(何故)、香純を由香の替わりにしようと思っていたのだ(最悪)。安藤は香純に向かって、ユカのDNAが入ったカスミにオレの子を産んでもらってオレが育てる、だから今日は避妊せずにセックスすると言い出す(変態)。
香純は首を締められ恐怖から抵抗できず、…のはずなんだけどこのへんの香純の描写を見ると「え、避妊無しで子供云々言ってるから嫌がってるけど、香純の描写自体は嫌がってるようには見えませんがー?なとこが微妙。非常に微妙。
本当にレイプされたのであれば勿論こんなこと言いませんが、香純の描写を見るに、この場面は電話プレイってやつでしょー、とゆうのが私の見解です。違う方にはすいません、私にはそう見えますんで。

一方由貴はまだアメリカ。アメリカで元カノの恭子に「私と結婚しなかったらお姉さまがどうなるかわからなくってよ?」と脅されたりしたもんで、恭子の脅迫に屈して籍を入れてしまう羽目に。
そんなこんなで大混乱になりつつも一応話は収まって香純と由貴は仲直り。しかし由貴は、安藤に傷つけられた香純を思いやって香純に触れようとしない。香純はそんな由貴に向かって不満をぶつけ、叫ぶ。どうして恭子さんと形だけでも籍を入れたのかと。あたしが安藤さんにレイプされたからあてつけに恭子さんと結婚したの?と。
いやいや、そもそもあれは電話プレイだろうが!という見解ですので、香純のこの言いようはいったいなんなのかと。とんでもない女です。由貴はいったいなんだってこんなとんでもないこと言い出す香純が好きなんだー!

しかし、由貴は香純を全肯定です。オールオッケー。
3.「うんざりするほど愛してるよ」の前も、香純は安藤と肉体関係を持ってるその現場を由貴に見られています。由貴に見放されたと思った香純は傷心・呆然のまま安藤さん家で風呂場プレイ(プレイの多い漫画だ…実はまだあるけど・爆)。しかし!安藤の策略によって、由貴にその現場を目撃されてしまう。(要するに安藤さんは、由貴を自分ちに呼んでおいて、彼が来る時間を見計らって香純と風呂場プレイをやってたわけですね)
香純の反応は「いや、見ないで!」
つーても君が己の意志でやった風呂場プレイだろうに、気の毒なのは姉=恋人が他の男と浮気している現場を目撃してしまった由貴じゃないのか?
それでも由貴はそのへんにもかまわず香純のことを「うんざりするほど愛してるよ」でオッケーなんですな。

「罪に濡れたふたり」という漫画には、「弟への禁断の愛のために、どこまでもエゴを剥き出しにしてしまう香純」という文脈があります。だから香純は由貴の元カノの恭子に本音をぶちまけてしまったりする。恭子さんは誰にもはばかることなく祝福されることが出来る、でもあたしには由貴との愛しかない!と。
でもなんていうか、それとこれとは話が別と言うか、愛のためにエゴに走ったからってよその男とほいほい肉体関係を持ってしまっていいもんじゃないっしょーというか、愛のためにエゴに走ってもいいけど、弟が稼いでんだから自分だって働いたっていいじゃんというか、香純の行動を見ているとそんな気がしてしまうのです。

んじゃ、どっちかっていうとワガママでエゴを押し出す香純の自慢はナニか?
超初期に自分で言ってました。
背はちっちゃいけど、これでもDカップなんだから!てな感じのことを。
…それでいいんかい…

|

« 「罪に濡れたふたり」最終回後おまけ考察-3 | Main | 「罪に濡れたふたり」最終回後おまけ考察-5 »

「アニメ・コミック」カテゴリの記事

Comments

あとでカスミがいってますが、首をしめられて怖かった。
まぁ女としては抵抗する場面だとは思いますが、
男の力にはかなわないので、恐怖を感じる→
抵抗できなかった(実は逆上されるのが一番
怖いんです。)でいいと思います。あれを電話
プレイと呼ぶのは無理がありますが・・・。

まぁこの漫画自体、無理の連続ですけどね。
「うんざりするほど・・・」は、もういい加減
にしろっ!!!と思いましたよ。

Posted by: K | December 31, 2005 at 03:52 AM

遅れてしまいましてすみません。
コメントありがとうございます。

で、「首を絞められて怖かった」というやつですが、まあそう言ってるんだからそうだろ~とは思うんですがね。なんつうかこの漫画はどう見ても真面目にそんなことをやってるようには見えないというか(苦笑)
カスミちゃん的には無理やりなんだろうな~かわいそうだね~と思わないでもないのですが、描いている北川先生は電話プレイで描いてるようにしか見えません。
つか、あんな馬鹿な設定で「無理やり!イヤア!」とか言われても馬鹿くさくて笑ってしまう、という感じでしょうか…
私はむしろレイプを取り扱うなら本当に真面目に取り扱ってほしいものだと思っているので、こんないい加減なものを描かれると「いや、プレイということで」とゆー感じなのです。


Posted by: みなみ | January 07, 2006 at 12:43 PM

レンタルで全巻借りて読んだんですが
???が常に頭にチラついててストーリーにのめり込む事が
非常に難しいほんでした。
惹かれ合う理由もよくわからないまま、どんどんと超展開が
続いていき、窓から飛び降りる兄妹のシーンではもう
どう受け止めれば感動できるのかと悩んだものです。
あんなに巻数があったので人気作品に違いないと思って借りてきたのですが、本当なんでこんなに続けられたのでしょうか。私達のように超展開に期待する読者が多かったのでしょうか。

Posted by: | October 22, 2014 at 02:44 AM

コメントありがとうございます!

なんでこんなに連載が、というと、私のようにネタで突っ込みまくって楽しむ読者でなく、本当にこの作品を好きで楽しむ読者が多かったため、おそらくは連載の引き延ばしがあったのではないかと推察します(^^;)

検索して年代を調べてみたところ、「少女コミック」が過激化した時代の連載作品でした。「少女コミック」がネットスラングで「性コミ」などと言われ蔑視された時代です。

その時代にこの作品は、「少女コミック」の姉妹誌のCheese!に連載されていました。ので、この時代はこういう、過激な性描写とか、レイプとか、「おいおいレディコミじゃないんだから」という内容がブレイクしていた…というのも一因にありそうな気がします。絵がすっきりしてきれいで見やすく、ヒロインの絵がかわいらしいあたりも、とっつきやすい要因ではないかと思いました。

当時の少コミのマンガをいま見るとすごいです。快感フレーズとかまじ序の口レベルです(笑)

それで「罪ふた」にどんどん超展開が続いたのは、いわゆるジャンプのバトルマンガがインフレするのと同じ理屈だと思います。連載を継続するために次から次へと困難をぶち上げて、それを解決するために超展開になってしまったのかなと。

窓から飛び降りる場面は、当時、「この話はどう終わらせるんだ、まさか心中エンド?」と言われていたように思います。ので、えっまさか死んじゃうの?これで終わりなの?という、すごい引きだったのです。

えっまさかこれで二人は別れるの?とか、
二人にこんな困難が!とか、
そういう引きが繰り返されたわけです。
引きを作るために引く、みたいな、まさにそんな状態ですね。

でもそれをすることで「うわ次どーなるの!」という状態を生み出していたんだなあと思い起こしました。


なんでこんなに続いたの?というと、もともとこの手の「展開の過激さとセックス描写を売りにした作風の作品」が人気のある時代があり、人気があったからさらに引き延ばされ、ジャンプのインフレみたいな状態になった、という感じかなーと思っています。

私自身は、こういう、リアルタイムでうわあ次どうなる!というのを突っ込みまくりという形ではありますが楽しませていただいたと思ってます。当時はこんなん書いてますけど、今になってみると楽しかったなと(笑)

でもそれは連載漫画をリアルタイムで追う醍醐味が大きかったのであり、今になってまとめて読んでみるとなんじゃこりゃーというのはそのとおりではないかと…(^^;)

Posted by: | October 23, 2014 at 12:29 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38645/2344589

Listed below are links to weblogs that reference 「罪に濡れたふたり」最終回後おまけ考察-4:

« 「罪に濡れたふたり」最終回後おまけ考察-3 | Main | 「罪に濡れたふたり」最終回後おまけ考察-5 »