最終回感想
まずは完結お疲れ様です。長かったですよねえ、モンキーターン。
レースが次にどうなるんだろうというのはあまり感想が書き様がないもので放ってしまいました。つか、「どーせ波多野様が主人公特権で最後勝っておしまいでしょ」と思ってたし。
で、最終回でした。非常に普通に最終回でしたね。
澄の「走ってる憲ちゃんが好き」でちょっと思ったんですが、この前に間に入るべき亜紀さんとのエピソードがあったはずですよね?「波多野くんを許してあげるの?」「ええ、でも」の続き。「ええ、でも憲ちゃんはずっと水の上にいて、私とは別世界なのかもしれないんです。私じゃついていけないんじゃないかって。だから迷ってるんです」みたいな台詞が入るってことでしょーか?そうすると、流れとしてはキレイにつながるような気がします。
だって浮気した彼氏が「水の上丘の上」言い出すのっておかしいじゃないですか。走ってるのが好きって、そういう問題じゃないじゃないですか。走ってる憲ちゃんが好きでも、浮気した憲ちゃんは嫌いでしょ?でも、浮気したのは許すけど、水の上の憲ちゃんには私は相応しくないのかも→丘の上でお前が待っててくれるから→仲直りってゆうなら話が通るかな、と。
あ、波多野がひとっことも謝ってねえよこの馬鹿とかいうのは無しで。本当にヤツは「青島に浮気してお前を悲しませてごめん」とゆうようなことはひとっことも言ってません。うっわサイアク、なんですが、それは無しで。
尤も、話は通るけど話としての説得力はまったく無いと思っておりますが。あ、そう、「ほかに好きな女が出来た!」っていきなりぶちまけてフォローもせんと自分を三月くらい放置した恋人だったのに、「お前のために走るからレースを見に来てくれ」で心が動いちゃって、しかも言ったら言ったきりだった男を、「やっぱり走ってる憲ちゃんが好き」で許すんだ…ふーん、そう、よかったね、って感じです。
というか波多野と青島が別れて以降は、河合先生ご本人が「なかったことにしたい」かのよーな体裁を取ってらっしゃるように思いまして。ダービー前の爆弾発言がなかったかのように普通の同期ライバルな洞口を見ていると、あんなん描いちゃったけどたたみきれませんのでスルーしますと言われているような気もしなくもないので。
いや、なんか洞口関係は本当にスルーでしたね。ここまでスルーするなら、波多野と澄と青島の三角関係に彼が首を突っ込まされる必要もなかったのでは?場を盛り上げる効果?今までの伏線の回収?で、ダービーが終わったら洞口は読者の見ていないところで豆腐の角に頭をぶつけて改心したので全部スルー、とそんなかんじ…
だと解釈することにしました。
今回のような最終回、これだけ見ると普通にいいような気がするんですが、ページが足りないせいなのか、澄の内面はなにも描かれなかったし、波多野だって本来謝るのはそこじゃねえだろ(衆人環視の中で浮気を告白する必要はないが、なら誰も見ていないところで澄に謝ればいいというだけの話ですから)っていうわけで…コミックスでの補完を楽しみに待っております。っていうか明らかに亜紀さんとの会話は続きがあったはずなんだよね?いくらなんでも澄関連はこれだけじゃないですよね?っていうかあれがなかったらいくらなんでも投げっぱなしだから。亜紀さんとの会話内容がわからないと、澄の今回の行動は裏づけが見えないので、単体で見てどうというのはなんとも思えないなあ。
強いて言うと「あ、そーですか、よかったね」って感じで。さいですか。
神様主人公様波多野様は、ぶっちゃけもうなんでもいいです。ようやく悟りましたよ!長かった我ながら…好きにするがいいよ。人生の収支はプラマイゼロだそうなので(TMR/Heart of Sword~夜明け前~って自分で言ってて懐かしすぎ)いつかまたピンチに陥るかもしれませんが、その時も持ち前の主人公特権で人生ラクに乗り切ってやってください。波多野様の人生に幸多からんことを。
雑誌の連載終了は作者本人の意図とは違った編集主導の誌面の都合があるから後になって足りなくなる部分があるのはしょうがないと思うんだけど、しかも毎週他の漫画よりページが少ないからエピソードも足りなくなって当然なんだけど…
でもでも、煮えくりかえるような思いを(勝手に)しつつ、こんなに次週が楽しみだったことは近年ありませんでした!とりあえずコミックス最終巻待ち。
どうか波多野くんの問題発言の数々(と私が思っているもの)は削らず修正せずそのまんま載せていただけますように。「かわいそうだな」発言とか「丘の上で見ていることしかできない」発言とかあるいはティッシュをコンと投げてニコニコ手を振る行動なんかも無修正で載せていただきたく。
でもでも次回作はさすがに保奈美・澄タイプのヒロインではないですよね?もうやらないよね?さすがに3本もソレはないよね?保奈美はボケ系のところが好きだったし、澄にしても波多野が競艇選手めざしてるあたりとかレース始まったあたりとかは目立っていたと思うんですけど。勉強教えてあげたり、とかは幼馴染系としてよかったと思うし。初期の方が澄は美人でよかったと思うし。
河合先生はアクティブ系のヒロインを非常に魅力的に描ける方だと思っていますので、今度はマジ桜子系の元気な子を主役にしてなんか描いてほしいです。
というわけで、最終回になり、恋愛エピソードが全部まとまったところで、総括と言うか一連の恋愛編(ってゆーの?)の感想。
これ、いらなかったんじゃないでしょうか?マジで。
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Comments
はじめまして、いつも楽しませてもらってます。
私もモンキーターンについては納得できないところが多くて残念でした。
衆人環境の中での告白は一見ロマンチックですが、それを見ている青島さんがどれだけ惨めだったか考えてしまうと「澄ちゃんよかったね」と素直に思えません。
最終巻と新連載に期待したいです。
どうも失礼しました。
Posted by: mina | December 19, 2004 01:57 PM
minaさん書き込みありがとうございます!
どもども、いつも勝手に書き散らしております(^^;)
モンキーターンのラスト付近は「ええ?」という展開が多いですよね~とひっじょーに思います。
なんでこんな身勝手が通るんだろう?って波多野の行動とか、それを受け止めてしまう澄ちゃんや青島さんの都合のよさにアタマをひねったり…澄ちゃんが悪いわけではないのに、なんだよこれーとつい思ってしまったり。
ラスト近くの波多野の行動って、なんていうか、自分が澄ちゃんなり青島さんなりに拒否されるって思ってないんじゃないの?って思い上がりすら感じてしまいます。
最終巻での書き足し、頼むからあってくれーって感じです。完全に投げっぱなしになってる部分(澄ちゃんと亜紀さんの会話とか)もあるし。
改めて、コメントありがとうございます。
私も新連載待ちの身です…お休みされるのでしょうから、充電していい作品を書いて欲しいなと思っています。
Posted by: みなみ | December 19, 2004 02:12 PM