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「La Esperanza」(3)


花組「La Esperanza」そのさん。

この話はとても軽い描写となっております。
いつか夢は叶うよ!というテーマを元に、辛いことがあっても明るく前向きに生きている。そりゃいいんだけどさ、向き合うべきところをスルーしてるだけじゃねえかよ、と思ったがカルロス→フラスキータ。

自分のことを好きな女の子、ダンスのパートナーが、自分のせいではないけど自分にかかわったせいでダンサーとしての未来を失う。だからって同情で彼女を好きになることはないと思うし、それで幸せとも思わない。カルロスにいっぽうでミルバっていう恋人がいるのもよいのだと思います。

でもねえ、フラスキータが撃たれたあと、なんかちょっとくらいカルロスとフラスキータの話があってもよいのではないですか?とも思いました。だってさ、見舞いに行くシーンひとつすら描写されてないんですぜ。本当になにもない。カルロスがフラスキータをどう思っているか、どうしたいのか、そういうのはなにも示されない。それはさておき、彼はミルバと仲良くなる。なんかいっこくらいあったっていいだろう!っていうか見たかったです。なんでもいいから。いやいやディープになっちゃって相応しくはないのかもしれないけど。

この点、カルロスは結局ラクしてると思う。フラスキータとミルバの二人を選択する機会すら、この話には描かれていない。「辛くないよ、頑張れるから」…そのメッセージを持った話の故か、辛い場面は描写されないか、台詞でだっと説明してお終いか、あっさり回避されちゃう。それがこの話のズルいところだ、と私は思います。それがいい、マジでやったらベッタベタになりそうだし重くしない方がいい、とも一方で思うのですが、周りみんなに愛されてるカルロスを見るともどかしさを感じなくもありません。

ベニートもフアンも、カルロスを応援して認めてくれる人だけど、出来れば誰か一人「お前逃げてるんじゃないよ、お前がやりたいことってなんなんだよ、本当はもう一度やりたいって声に出して言ってみろよ」と言ってくれる人がいてくれたらなあ、と思いました。ベニートは判ってるんですよね。お友達だから。お友達だから優しく応援してくれる。判ってくれて、「お前がやりたいのはこれだろう?」と指し示してくれる。フアンは結構熱くカルロスを促してくれますけどね。しかしあの場面、心臓に負担かかんないのかそんな大声で、とかそっちを思わなくもない(笑)

しかしこの話、みんなカルロスに優しいよねえ。やたら白い主人公だ…

でも、最近の正塚芝居は全般的に、主人公が選択するということがあまりなくなってるような気がします。ジリジリするような状況で主人公は人生を決めるような選択を迫られ、自分のやりたいことをはっきり言う。正塚芝居のテーマは永遠に自分探し、これはよく言われることだと思いますが、それがあんまり悪いとも思いません。荻田芝居は別の意味で自分探しだし(もっと内面世界だけどね)、サイトー先生は何度となく「(かつて解り合った)ふたりが相争い殺し殺される」って話をやってるわけですから。多分、作家さんというのは、その人がやりたいことがあるのですよ。勿論バリエーションの多さは技術なわけですが。

ああ、というわけで、今更ですが盛大に悪口大会のような(汗)わあすみません、でもふーちゃんの役はイマイチかわいくなかったよ(最後にずばっとストライクゾーンですか?)
っていうか、カルロスってミルバが好きなようにも見えないんですけど。

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