ダ・ガーンの日常性
勇者の話をもういっちょ。今日はダ・ガーンについて…
AT-Xで毎週土曜日に放映されている分を見ております。1週に2回分放映です。昨日の放映でちょうどヤンチャーが出てきたあたりです。毎週へのへのと見ていて思うのは、本当にこれは非日常な設定でありながら、非常によく日常の世界を描いているなあ、ということです。逆に、例えば次作品のマイトガイン(ここから監督が替わったわけですけど)にあるような変なテンションの高さとかハッタリみたいな派手さはないように思いますが、そういうものは最初から「ない」ってことなんだなあ、と思います。非常にまったりしている世界だと思います。星史くんはフツーの子だし。ひかるも普通にいるかわいい子だし。
でもそのまったりした世界が突き崩されたピンクちゃん裏切りエピソードはちょっと衝撃でした。レディピンキー(宇宙人)=山本ピンク(同級生)だったことが判明する回ですね。今まで同級生だと思ってたのに騙されてた、宇宙人だった!と知って涙を流すひかる。しかも、最初はひかるは真実を知っても表面上はショックを見せるより星史に知らせようとするんですよね。で、ピンキーにつかまって、星史(っていうか謎の隊長さん)に助けられて、一件落着、落ち着いたところで、同級生が宇宙人だったショックに泣いてしまう。ああ、これすごいなあ、こういうエピソードを際立たせるためにいままでダ・ガーンはまったりしてたんだなあ!と感動しました。
本当に今まで普通の日常だったから、同級生に裏切られた、宇宙人だった、という非日常に衝撃を受ける。その落差をちゃんと演出している。そのへんがちゃんと意図されてるんだろうなあ、と思って、ううんすごいアニメだ、と感動した次第です。
…そうはいいつつ、個人的には高松勇者のものすごいハッタリの効いたテンションの高さも大好きなんですけど(笑)
あと、件のピンキーさん。何を狙ってるんですかっていう性格ですな。ギリシャ風装束の美形の手下侍らして気に入らないことがあると鞭でひっぱたくんだもんなー。な、なにそれ?とびびってしまいました。美人のお姉さん←→同級生の美少女←→悪役美女の三段階変身というのもあるし、すごいキャラですな。性格は定番のおバカな悪役なんだけど。でも、お前達はなにをやっているのだ!と言って部下を鞭でひっぱたけるのは女王様ならではでしょうなあ。
短気・お馬鹿さん・一種ヒステリー系というのはピンキーさんもワルターも実は似た系統の悪役のような気がしますが(ダイレクターをなくす回は川崎脚本ということもあってか、ああ似てるよピンキーさんとワルターさま!とかすげえ思いました)、ワルターは、同じ「お前達はなにをやっているのだ!」でも自分の執務机をひっぱたいてカーネルに当たり散らすくらいですから。
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