サンデー47号(モンキーターン)
最近ブログでうだうだ文句を言うのみならず、会った友人二名ほどに波多野の所業を直接ぶちまける機会を得ました(大人げない・笑)一人には「なんでその漫画はそんな痛くて都合のよい女ばかり出てくるのですか」と言われ、一人には「そんな主人公が最悪な漫画はいっそ読んでみたい、しかしその恋愛話を聞いているとどのキャラも好きになれん」という感想を頂いてしまい、すいません河合先生、逆宣伝めいた行動に走ってしまいました。というわけで、30巻が出たら29巻とセットで貸してこの気持ちを共有したい…
というような状態で今週号を読んだわけです。
ご存知ない方を強制的に巻き込む先週から今週にかけての「モンキーターン」のあらすじ。
幼馴染の生方澄と同僚の女性選手の青島優子との間で揺れる競艇レーサー波多野憲二は、(青島と自分が出る)長崎でのレース前に青島を呼び出す。
回想、夏の出来事。波多野と青島は二人で会う。青島は波多野の彼女の生方澄の存在を知っており、「自分は時々会うだけでいい」と波多野に言う。だが波多野はこんなことしてちゃいけないと言い、一人で答えを出すから待って欲しいと青島に告げる(※そして彼女の澄も本当のことを知りたいだろうから俺は澄に本当のことを話すと言って、結果澄を泣かせる)それから約三ヵ月後、ようやく答えを出した波多野が青島と会うのだった。
波多野は青島に言う。
水の上はオレたち(レーサー)だけの世界だが、澄は丘の上からオレたちを見ていることしか出来ない。丘の上から見ていることしか出来ない澄は、いつもどんな気持ちでオレたちを見ていたんだろう?オレはいつも澄に守られながらレースをしていた。それをいつのまにか忘れていた。オレは丘の上の澄のところに戻らなくちゃいけない。青島ごめん、オレはお前を幸せに出来なかった。
青島は波多野に応える。いいの波多野くん、もう覚悟はしていたから。でもひとつ教えて欲しい、私が早くに父親を亡くしたから、私に同情して私を好きだと言ってくれたの?波多野は応える。そうじゃない、お前がカッコよかったからだ。
青島は波多野にふたつの願いを伝える。ずっと競艇選手でいて、私の目標であってほしい。そして今日だけは普通の恋人同士としてデートがしたい。
そして迎えたレースで青島と波多野が走る。波多野は得意のターンで青島を抜きさる。青島は「本当に奇跡のようなターン」と波多野のレースに感動する。そして青島は涙ぐみながら思うのだ。「いいわ、丘の上の波多野くんは澄さんにあげる。だって水の上は私たちだけの世界だから」
だ、そうです。
いいなあ青島さん、波多野にどれだけでも都合よくて。都合よく引いてくれて、これからも波多野を目標とするんだそうです。波多野は丘の上の澄と水の上の青島を共有できるんですよ、この路線なら。だって青島が波多野に愛想つかすなんて1%もないんですから。青島さんってば、「一人で決める」と言ったままほんとに数ヶ月自分を放置した波多野に愛想もつかさず、きれいに身を引いて別れてくれるんですから。
いつか青島が他の恋人を見つけたら波多野は祝福するんでしょう。オレは青島を幸せに出来なかったけど、よかったな青島、幸せになっておめでとう、とか自己満足できるんですよ。いやぁめでたい。大変めでたい。よかったね波多野くん。
そして次は澄ちゃんに許してもらうおつもりですか。そいつはよかった。澄も都合よく、なんだかんだ言って波多野を許してくれるんでしょう。憲ちゃんをこれからも見守ってくれるんでしょう。そしてきっとあわよくば結婚の約束とかしちゃうんでしょう。
ふざけるな。
(以下長いのでつづく)
…うん、もういいや。これでいいです。
脱力気味ですが、なにかから醒めたように、もういいやと思うことにしました。考えてみたら毎週飽きずに懲りずに波多野さいってー、と言いつづけた効果としてこのブログのアクセス数が上がっておりまして(もとが激少なんですけど・笑)、私としては波多野くんありがとうと言うべきなのかもしれません。
いや、念のため言っておきますと、澄が見守ってくれるのはいいんですよ。でもそんな話ぜんぜん出てこなかったじゃないですか。澄に戻るにしたって、これはエピソードとして説得力がないんじゃないの?と言いたいわけです。この一連の恋愛騒動は、「澄と青島、どちらを選ぶ」か結論をひたすら引っ張ることにかまけすぎて、全編通しての説得力とか整合性とかそういうものが著しく落ちていたような気がします。
というわけで、本当にもういいです。いっそ次回いきなり、波多野は澄ちゃんに許してもらいました、澄結婚しよう!でいいじゃありませんか。そんなのありえないとかいくらなんでも都合よすぎとか、もう言わないから。もう余計なエピソードとか、恋愛ものっぽい心理描写とか、そういうものはなにひとついらないから。もう結果だけ用意してくれればそれでいいですから。
実際のところ、どこでおかしくなったのかとか、どこで軌道修正できたのかとか、もう描かれちゃった漫画に言っても仕方がないのでした。だって今日になって、だから岡本は替えておくべきだったなんて言っても、昨日の試合はいまさら中日の勝ちにはならないでしょう?(※2004年10月19日日本シリーズ第三戦について)
あ、ところで私が波多野を嫌いだというのは、ヤツが二股をかけているから、というだけではありません。ちょっと違います。いずれ二人を一人に選ばなければならないのは終わりがある漫画だから当然ですが、「青島と澄の間で迷う」これを自分の中だけでやってれば怒らなかったと思います。実際、フライング休みくらいの時は「まあ休み明けには決めようぜ波多野くん」とか思ってたし。
なんじゃそりゃと思ったのはやっぱり澄の母親に「選ぶからもう少し待ってください」と言ったアレですね。といいますか、あんなたわけた発言が通ってしまったからですね。
今週の柱のアオリもなんだかなあ。傷つけ、傷ついてって、波多野がなにをどう傷ついたっていうんですか。もし波多野が痛い目にあったとしても、それって因果応報じゃないですか。そんなものを「傷ついた主人公」とかカウントしろとでも?この漫画は担当まで波多野贔屓ですか?(というのは嘘で、あんな主人公の立場に立った柱のアオリを書かなきゃいかん担当ってのもお気の毒に)
結局長くてスイマセン。
補足:
そういえば洞口は《ほらぐち》とお友達が読んでいたようです。彼は《どうぐち》と言います。いちおう説明。
補足その2:
洞口→波多野という青島さんのお付き合い相手?でSPA!のだめんずネタを思いついてしまったのでそのうちやります。テキストだけど。青島さんがくらたまに語るわけですよ!
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