高野和明「十三階段」
高野和明「十三階段」(講談社文庫)を読みました。なるほど、なかなか息もつかせぬ展開で、こうなった?と思うと違う方向に話が進んで、そこからまた展開して…とページをめくる手が早い早い。そしてかなり一気に最後まで読んでしまいました。うん、面白かった…と思いながらオチを見る。
…いや…こういうオチなのか…とちょっと首をひねりつつ、つーかページ足りないよさすが乱歩賞とも思いつつ(注:枚数制限があるので、なかには枚数が足りなかったためオチをつけずにミステリを投稿してしまった強者な作家さんもいらっしゃいます・笑)内容を反芻しました。
すいません、ツッコミどころ満載なんですけど!!(笑)アレもコレも無理じゃないのか?!つーかその作戦は本当に成功するのか?!いろんな意味で謎なんですけど!
そして、最初に「階段を上った記憶を取り戻した」つーのがイマイチよく判りませんでした。もっと超重要な伏線だと思ったのに。
そういえば反町=殺人を犯した青年・三上純一で映画になりましたね。映画になったのはテレビの宣伝で知っていて、それでこの小説を知っていたんですが、宮部みゆきの解説によると映画はイマイチだった模様。いや、原作もツッコミどころ多いと思うんですが。
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