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スサノオ

火曜日はヅカを見てきました。つまんない芝居でしたよ!ショーはなかなか素敵でよかったです。
芝居は「スサノオ」で、日本神話なのかと思っていたら、脚本&演出家の人がいきなりそこに隣国問題をテーマとして押し込んだというものでした。

どういうふうに押し込むかというとですね、ヤマタノオロチに毎年娘さんを生け贄に出すわけですが、生け贄にされた娘さんたちは実は死んでいなくて、大和の国を恨むアオセトナ氏に洗脳され言いなりになっていたのです。で、アオセトナ氏は、「お前達はどうして生け贄にされた娘達を一度も助けに来なかった?」と、(ヤマタノオロチを退治しにきた)スサノオを糾弾します。でもねえ生け贄ってのは通常その場で取って食われてしまうものですからあとから助けにはいかないでしょー。イヤイヤそれでも、勇気を持ってヤマタノオロチを倒しに来る人間がいたっていいはずだ!とアオセトナ氏に言われそうですが、というわけで今回スサノオは(神ですが人にかわって)ちゃんと生け贄の娘を助けるためにヤマタノオロチを退治しにきたわけです。というわけで、スサノオがアオセトナ氏にそんなイチャモンをつけられる謂われは、原典シナリオ(英雄物語)的にはないんですな。

という無理な話でした。
この人は去年、古代エジプトを舞台にした「王家に捧ぐ歌」(オペラのアイーダがベース)で、アメリカ9・11とイラク戦争に絡めてお話を作っていまして、その時にも、「俺は神に、あの男を殺せと命じられた」と言ってエジプト王を殺し、その場で自決する青年を出してきております。おそらくこれは、自爆テロ批判なのだと思います。多分。
しかし舞台は古代エジプトなので、そんな現代とは比較しようがないほどの神権政治の時代に「神の名のもとのテロなど愚かしい」とかゆわれても、うーん困りましたな、と去年も思いまして。
確かに所謂「神託」が政治に利用されるというのはどこの時代でもどこの国でもありそうな話なんですけどね…
この人現代的テーマを扱うのはいいんだけど、あまりにもあんまりにも、舞台にしている時代背景を鑑みていなさすぎなんじゃないかなーと思いました。別にそのまんまやらなきゃいけないってことはないけど、舞台にしているそのものよりも、自分の思想を語りたいから舞台背景を無視して現代に持って来すぎている、というのは、ちょっと無理があるのではないかと、彼の作品を見ていて最近思います。

ショーはレトロな場面も「ここ長いんじゃないの~?」という場面もあったけど結構面白かったです。
ところで花組公演ではショーのテーマがギリシア神話だとか。ああ、オリンピックだからってタイムリーな。というか「TAKARADUKA舞夢!」というタイトルでギリシア神話ものだとはどなたも思いますまい(笑)
で、なんでもショーの中で、ゼウスがトロイ戦争の人間のむごたらしさを見て嘆いたりする…とかなんとかそういう場面があるそうです。
待ってください「うーん人減らさなきゃーそうだ戦争しよう!」とかそーゆー理由でトロイ戦争の発端を作ったのは貴方様ではありませんかゼウス様。もしホントにゼウス様が「人とはなんと愚かしく~♪」とかなんとか嘆き歌い出しちゃったら前代未聞な。

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